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この家には少年と、
屋敷しもべしかいない。
少年の叔父は、
おととしに亡くなった。
そして、Aが家を譲り受けた。
家には沢山の部屋があり、
この家族が反映していた事がわかる。
階段の踊り場や、
廊下に飾られた肖像画は
もう動くことなく眠っている。
彼が使っている部屋は
叔父が使っていたもの。
少年がこの家に来たのは
まだ幼いころだった。
塞ぎこんでいた彼が
一番嫌いなものは夜だった。
夜になると吸い込まれていく
もう戻ってこられなくなるのではと
不安に駆られてしまう。
そして、幼い男の子が
行き着いたのは３階の叔父の部屋だった。
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作者名：クッキーくん | 作成日時：2021年9月27日 21時
