(おまけ) ページ9
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(前話から結構時間が経ってます)
【mn side】
『……あ、そういえばさ』
スマホを弄っていたAさんがふっと思い出したように声を上げる。そのままこちらを向いた彼女につつ、と頬をなぞられて、くすぐったさに思わず笑い声が零れた。
「なに、どしたの」
『いやさぁ……』
問と付き合い始めた日に撮った動画、わかっちゃったなぁ。そう言われて思い出したのは、ベンチに座るAさんと須貝さんの姿。
「なんで覚えてるの……」
『忘れるわけないじゃん』
あはは、と口角を上げて、これでしょ？ と差し出されたスマホを見る。──僕と言ちゃんと、須貝さん。
「あー……」
誤魔化せなかった。というか、これを見せてきた時点で相当彼女には自信があったと見える。それを覆すのはなかなか至難の業だった。
「うん……、それだね」
『お、やったぁ、あってる』
嬉しそうに目を細めて、彼女はまたスマホを触り始める。何をするのかと思えば、
『……ほらあのね、〈ビースト覚醒〉とか呟いてるけどそんなことされても私はわかるんだからね』
ドヤ顔で僕のTwitterを見せつけてきた。
「いや、……うん」
最早否定も肯定もする気が起きずに上を向く。いや、確かにあの日の僕は類を見ない暴れっぷりだった。編集さんのおかげでもっとテンションがおかしかったところはちゃんとカットされているけれど、それでもコメント欄では指摘が相次ぐくらいには異常で。撮影が終わってから、言ちゃんにまで心配されてしまったほどだ。
『いやぁそれにしてもテンション高いね〜』
「もう、あの、見ないで……」
しかも僕の前で。
『いいじゃんかわいいんだから』
Aさんは僕の頬を弄んでいた手を上にやって、ゆっくりと髪を撫でる。その手つきがあまりにも優しくて、僕は思わずこてりと彼女の肩に頭を預けてしまった。
彼女にはいつも「かわいい」と言われっぱなしだ。だから少しは、格好良いと言わせられるようになりたいと思う。……でも、いつだって一歩先を歩く大人びた彼女の目には、僕が何をしても格好良くは映らないのかもしれない、なんて。
──ああ。やっぱり、彼女には敵わない。
《重ね漢字一文字連想クイズ!栄冠は誰に輝く...?【まさかの】》
(この動画の問ちゃんのテンションがあまりにも高かったので...裏でこんなことがあったら、と妄想して書いた後付けストーリーです)
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鳩麦こおり(プロフ) - 犬子さん» そう言っていただけて嬉しいです...！ ありがとうございます🥰 Wデートの更新はだいぶ時間がかかると思うんですが、気長にお待ちいただければ幸いです🙇♀️ (2月18日 10時) (
レス) id: 5ea5a9dd22 (このIDを非表示/違反報告)
犬子(プロフ) - 初めまして。年上彼女×mnの組み合わせと主様の表現力に終始ﾆﾔﾆﾔしつつ読ませていただいています！gnちゃんもかわいい…Wデート、拝見できると嬉しいです…。大変尊かったので思わず感想をお送りしましたm(__)m (2月16日 1時) (レス) @page13 id: 7ba156e249 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鳩麦こおり | 作成日時：2024年2月4日 13時
