『その問いの解答権を』 ページ23
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【your side】
とある平日の、午前中のこと。
この後空いてますか？ とあさぬまさんに聞かれ、記事の収録かと思ってはいと答えたら連れて来られたのは撮影部屋だった。
「あ、Aさんじゃーん」
ソファに腰掛けてスマホを触っていた問が顔を上げる。隣に座っていた乾さんの視線もこちらに飛んだ。
「Aさん、ですよね。はじめまして、乾です」
動画の中でいつも見ているからか、はじめまして感がほとんどない。とはいえ彼にとっては初対面だろうから、Aです、よろしくお願いします、と頭を下げる。……そして、首を傾げた。
『私ってなんのために呼ばれたんですか……？』
「あれ、聞いてないの」
問が同じ角度で首を傾ける。うん、と頷くと、なんかScholeに載せる動画撮るって、と乾さんが答えてくれた。
「VIDEO欄にあげるやつ……え、ライターさんって管理者権限で見れますよね？」
こんな感じです、と乾さんがスマホの画面を見せてくれる。そういえば問に教えてもらった気がするな、と思いながら、私はそれを覗き込んだ。
撮影前後のメンバーのやり取りや、イベントの告知。スクロールしていくと、もうすでに20本ほどの動画がアップロードされているのがわかる。
「……で、今から5人くらいでクイズして撮るって言ってたよ」
『はぁ……』
首がさらにかくんと傾いた。……いったいあさぬまさんはどういう意図で私を呼んだのだろう。そもそも彼女が動画に出るんだとしたら、それだって珍しい。普段編集部でQuizKnockの記事に携わっている彼女が動画に出たのは、高松さんの連載について話しているサブの一本だけだ。
「直井連れてきたよー」
──そのときあさぬまさんの声が響いて、私の思考は中断された。後ろから、ふくらさんも部屋に入ってくる。不思議なメンツに、頭の中がクエスチョンマークでいっぱいになった。
「じゃあ人数揃ったし、始めようか」
『……あの、この収録は何を……？』
未だ理解が追いつかないまま、司会席に座るふくらさんを見つめる。彼はんー、とちょっと言い淀んで、
「始まるまで内緒で」
人差し指を唇に当てた。
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鳩麦こおり(プロフ) - 犬子さん» そう言っていただけて嬉しいです...！ ありがとうございます🥰 Wデートの更新はだいぶ時間がかかると思うんですが、気長にお待ちいただければ幸いです🙇♀️ (2月18日 10時) (
レス) id: 5ea5a9dd22 (このIDを非表示/違反報告)
犬子(プロフ) - 初めまして。年上彼女×mnの組み合わせと主様の表現力に終始ﾆﾔﾆﾔしつつ読ませていただいています！gnちゃんもかわいい…Wデート、拝見できると嬉しいです…。大変尊かったので思わず感想をお送りしましたm(__)m (2月16日 1時) (レス) @page13 id: 7ba156e249 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鳩麦こおり | 作成日時：2024年2月4日 13時
