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［今から行く〜］
Aさんのトークルームに一言送信して、立ち上がる。冬至をとっくに過ぎたとはいえ、まだ夕方でも暗い2月。窓から見える空は日が落ちかけている。
(──嫉妬、とか)
彼女とはだいぶ縁遠い言葉だと思っていた。Aさんはどちらかと言えばサバサバしている方で、あんまり他の人を気にするようなタイプには思えなかったから。……でも、もしかしたら僕の知らないところで、何かに心を痛めていたりするのかもしれない。
(……Aさん、僕が他の人からチョコ貰うの、嫌かな)
それなら、会社の人から貰うのは良くなかっただろうか。……でも、それに嫉妬する彼女が見られるのだったら──むしろその、僕の知らない一面を見てみたいな、なんて思ったり。……ああだめだ、こんなことを考えるような性格だったか僕は？ Aさんと付き合ってから、いろんなことが変わってしまった。──それは、こんなところにも影響を及ぼしていたらしい。
［はやく、あいた＿］
──待て。何を書こうとしてる僕。
余韻に動かされて小っ恥ずかしいセリフを打ち込もうとしていたことに気づいてはっとする。ぶるぶる頭を振りながら消した。こんなことをデータに残るLINEに書いたら、あとからAさんに散々言われるに決まっている。……スマホをしまって、と思ったら手の中で通知音が鳴ってその手を戻した。
［待ってる］
その言葉と共に送られてくるスタンプ。可愛いくまさんがこちらをきゅるきゅるした瞳で見つめている。……Aさん、スタンプで誤魔化そうとしてるけどその前の言葉が破壊力抜群すぎるよ。
熱くなった顔に、誰も気づいてませんように、と思いながら今度こそスマホをしまった。リュックを肩に引っかけて、足早にオフィスを出る。……そうだ、送れない言葉は直接言っちゃった方がいいんだよ。
……ねえ、Aさん。早く、あなたに会いたい。
(言ちゃんと彼に本命チョコをあげた女の子の話も書きたい、と思っています。問ちゃんたちとダブルデートしてほしい)
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鳩麦こおり(プロフ) - 犬子さん» そう言っていただけて嬉しいです...！ ありがとうございます🥰 Wデートの更新はだいぶ時間がかかると思うんですが、気長にお待ちいただければ幸いです🙇♀️ (2月18日 10時) (
レス) id: 5ea5a9dd22 (このIDを非表示/違反報告)
犬子(プロフ) - 初めまして。年上彼女×mnの組み合わせと主様の表現力に終始ﾆﾔﾆﾔしつつ読ませていただいています！gnちゃんもかわいい…Wデート、拝見できると嬉しいです…。大変尊かったので思わず感想をお送りしましたm(__)m (2月16日 1時) (レス) @page13 id: 7ba156e249 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鳩麦こおり | 作成日時：2024年2月4日 13時
