早春 (ページ6)

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夢主side

それで落ち着いてきて兄さんとお話してたらいきなり携帯が鳴り響いた。

相手は依音だった。

荒木『ここで出ていいよ。』

『ありがとうございます。』

依音【もしもし！A大丈夫か？！】

『え？なんで俺が今体調崩してるって知ってるの？今は大丈夫だけど』

依音【やっぱり体調崩してたんだ！俺、今親と東京にいるんだけどそこでAの父親がいて、俺らに少し絡んできたからもしかしたらって思って】

『えっ？。』
俺は携帯を落とした。

荒木『A！大丈夫？』
兄さんが携帯を拾ってくれて少し話を聞いてくれてた。

荒木『ごめんね、Aが少しパニクってるから俺が話聞くよ。』

依音【あ、ああ荒木さん！】

荒木『俺の事知ってるんだw落ち着いて話を聞かせて？』

依音【あっ、はい！
実は東京にAの父親がいるんです！それでAを探してるっぽくてですね。

一応警察には連絡を入れてるんですけど今どこに居るかは分からないです。】

荒木『…今日、Aのゾワッて感じがするってのはこの事だったんだね
教えてくれてありがとう。』

依音【Aに気をつけるように言ってくれませんか。】

荒木『うん、気をつけるように言うよ。他になんか情報はない？』

依音【あ、あとこれは無理かもしれないけど絶対安全は東京と千葉から離れることなんですけど…
千葉はあいつの家がある所だから。】

荒木『わかった。考えておくよ。
わざわざありがとうね。』

依音【はい！稽古頑張ってください！】

荒木『ふふふっありがとう。頑張るね
じゃぁね』

依音【失礼します！】

荒木『A！落ち着いた？』

『は、はい。俺…どうしよう…』

東京まで来れると思ってなかったから。驚いた。

荒木『とにかく明日は車で行って稽古場でつばさとかと一緒に話せる状況にしようか。マネージャーに頼んどくよ。

今日はもう寝よう。』

『は、はい。』

その日はぐっすりとは寝れなかった。

でも毎度のごとく兄さんが俺を抱き枕にするから今回はそれが落ち着いた。