【派生作品】梅と蜂【“普通”の高校生になるはずだった】

本番！（sideニーナ） ページ17

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ｻﾞｰｻﾞｯｻﾞｰ
無線から声が聞こえる。


｢脂楽さん、白川さん、今給黎さんが4階に来たので、そろそろ行動に移ってくださいー。｣


｢取引現場には銃を持った奴らが大量にいるから、気を付けて。｣


｢おっけー。…じゃあ行こっか。｣


｢道中気をつけろよ。奴らがどこに潜んでいるか分からないからな。｣


｢り！｣


私たちは慎重に取り引き現場へむかう。
そして特に何事もなく4階へ着いた。

やっぱり同じ仕事の人たちってすごいんだなー！


｢誰も居なかったねー。｣


｢流石だな。完璧に始末してある。｣


すると出てきたのは電卓みたいのがついたドア。『部屋の扉はパスワード式』って今日はこういうタイプかー。


｢あら、ここの扉パスワード式ね。どうするの？｣


｢うーん、力ずくで開けられないかなー？｣


｢いやぁ、流石に無…理…!?｣


ｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞ
扉から大きな音がしてみんなが扉の方を見ると…


なんとりっくんがこじ開けていた。


｢う、うわぁ!?扉が開いたっ!?｣


｢クソォ…おいお前ら、こいつらを始末するぞ！｣


獲物達が一斉に銃を構える。
しかし、相手が撃つ前に藍ちゃん、賢人、かなたんが額を撃ち抜いていく。私にはとてもできない、早技で。


｢ふっ…遅いな。｣


｢陸とニーナは逃げようとしてる奴をお願い！｣


｢…分かった、頑張るっ！｣


｢に、逃げるぞ!…おいお前！どけ！｣


｢ヤダ。｣


私がターゲットに攻撃し動きを鈍らせると、後ろから賢人によって撃たれ倒れる。


｢賢人ナイスー！｣


｢まだ油断するなよっ！｣


｢はーい。｣


みんなで協力して敵を倒していく。
数分後にはターゲットは残り1人になった。


｢きゃぁっ!!｣という悲鳴が聞こえ振り向くと、亜沙花ちゃんを捕まえて頭に銃を向けるターゲットの姿が。


｢っ!?亜沙花さん!?｣


咄嗟にタガーを向けたが、敵はニヤニヤと笑いながら話す。
全くどこの悪役なんだか。

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