自室（side蜂須賀） ページ11
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「…これはナシだろ…」
自室に入ったはいいものの、埃だらけすぎる。たまたま角部屋で窓がないのだが舞っている埃が見える。ただ、エアコン完備・クローゼット付きである点は褒めたい。
俺はクローゼットを開けてみると、そこに掃除用具が入っていた。そういえば初めて掃除用具を使ったのは中学校入ってからだろうか…
家の掃除はお手伝いさんが、小学校の掃除は用務員がやっていたので掃除ということはしたことなかったまま中学校に入った僕は廊下に大きなロッカーが置いてあってびっくりした。
その中学校では朝のホームルームが始まる前に体育着に着替える、朝から走るわけでもないのに。僕は不思議でしかなかった。
朝のホームルームが終わるとみんな一斉にどこかへ行く。
「今日俺美術室！いいだろ！」
「えー、僕昇降口だよー。」
そんな言葉が聞こえる。
僕は何もできず教室にいると艶やかな黒髪の女の子━梅原ニーナが僕のところにきた。
「ねーねー掃除場所同じでしょ！一緒にやろうよ！」
「え、わ…僕掃除やったことない。」
「そうなの？！じゃあ一緒にやって覚えよ！みんなもいいでしょ！」
ニーナちゃんがそういうとみんなが(嫌々な気もするけど)了承した。僕は何も言えなくなった。
「じゃあまず、ハイこれ！」とニーナちゃんに渡されたのは、長い棒の先端に垂直にブラシが付いたもの。
「これはどこ磨くの？」
「『磨く』というよりは『掃く』だね、箒っていうんだけど・・・」
「えっ、箒って藁が束ねてあるみたいなやつじゃないの？」
「それは外用か魔女用だよ！」とクラスメイトが言うとみんな大笑いした。こういう箒は初めて見たから困惑しか残らなかった。
「じゃあ箒の使い方はわかるね？」
「なめないで。」と冷たく差しつつ僕は掃き始めた・・・
「・・・こんなもんでいいか。」
昔のことを思い出していたら掃除は終わっていたようだ。最初に出会ったときには大きくて扱いにくかったT字箒も今じゃ肘掛程度のチビである。
するとニーナから連絡がきた。
『今から部屋掃除だって！』
『わざわざどうも』と返信してデスクトップパソコンを置いた。
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86（ハチロク）(プロフ) - 萌葱なごみさん» ありがとうございます！適宜変更致しますm(._.)m (2020年6月14日 9時) (
レス) id: b1210a8af9 (このIDを非表示/違反報告)
萌葱なごみ - 読みました。面白かったです！ 提案ですが、エピソードの時間がバラバラなので、「回想」だと分かるように「あれは、入試に追われていた大晦日の事だった」のような文を入れてみたらどうでしょうか？上から目線のようになってしまっていたらすみません… (2020年6月14日 6時) (レス) id: f1dc7efd01 (このIDを非表示/違反報告)
86（ハチロク）(プロフ) - 萌葱なごみさん» ありがとうございます！絶賛執筆中なので楽しみにお待ち頂けたらなとm(._.)m (2020年6月10日 21時) (レス) id: b1210a8af9 (このIDを非表示/違反報告)
萌葱なごみ - 二人の絡みが面白いです(≧∀≦) (2020年6月10日 19時) (レス) id: f1dc7efd01 (このIDを非表示/違反報告)
86（ハチロク）(プロフ) - 森永さん» ありがとうございます！ (2020年5月23日 23時) (レス) id: b1210a8af9 (このIDを非表示/違反報告)
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