#7 花 ページ8
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お粥を持って部屋に入ると、全員
が布団の上に起き上がっていた。
「横になっていて下さい、無理をす
れば本当に、」
咄嗟に口から飛び出した言葉に、
自分で驚く。
私は、そんなにもーーー
銀「心配いらねーよ、さっき全部聞か
せて貰ったが、別にどうってこと
ねーしな。
それともーーーーー」
坂田さんは私の目を覗き込むよう
にして、囁いた。
銀「心配してくれてたりする?」
心臓が嫌な音を立てて跳びはねる
。
「そんなこと、ある訳がないではご
ざいませぬか」
一瞬でも焦ったのを悟られぬよう
、話題を逸らした。
「お粥、作ったのでどうぞ」
坂田さんはしばらく私を見てから
、お粥を食べ始めた。
銀「なんかタバコ臭くない?」
沖「そうですねィ、臭すぎて食べた気
がしやせん」
土「俺の方見て言うのやめてくれない
?!」
突然ぎゃーぎゃーと騒ぎ始めた3
人を見て、少し笑ってしまった。
「ふ、」
不思議だ。
坂田さんの周りには、たくさんの
人が集まる。
まるで、花に群がる蝶のように。
坂田さんだけではない。
他の2人も、どこか雰囲気が人と
は違う。
私は、こっそり3人の記憶を覗こ
うとしてーーーーー、
やめた。
そんなことしたら、つまらない。
何故だかわからないけれど、私は
この男達に賭けたくなった。
どうせ死ぬまで暇でしょうがない
のだから、たまにはいいかも知れ
ない。
こうして、私と3人は出会ったの
だった。
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作者名:花火、風車 | 作成日時:2016年1月23日 22時