#6 独り言 ページ7
.
.
ふぅ、と溜め息をつく。
包帯は苦しいし、何百年経っても
慣れるものではないけれど。
「我慢することの他にはないか、」
日の光にさらされて地獄の苦しみ
を味わうよりも、こちらの方が何
倍もいいに決まっている。
そんなことより。
「殿方とお話しするのは久々であっ
たな」
ずっと無表情で、おかしな者だと
思われただろうか。
笑顔とか、そういった人間らしい
ものは身分と共に捨ててしまった
から。
「まぁ、そのようなこと、今更気に
などしても仕方ないがな」
自嘲じみた笑いが唇の端から漏れ
た。
本当に、今更私は何を悩んでおる
のだ。
全て捨てて、自由になった筈であ
ろう?
...ならばそれでも良いではないか
。
「いかん」
ふと我に返り、自分を叱咤する。
長い時間、お粥を持ったまま襖の
前で突っ立っていたらしい。
「失礼致します」
盆を床に置き、襖を開ける。
何も恐れることはない、ここに居
るのはーーーーー私の。
仲間なのだから。
ーーーーーーー
更新遅れてすみません
もうひとつの方に精一杯で...
両立しなきゃですね
頑張ります!
これからもどうぞよろしくお願いしま
す
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした!
9人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:花火、風車 | 作成日時:2016年1月23日 22時