梵天の殺人狂 2【梵天】【男主】

スクラップが47コ。【過去編】 ページ11

武道side




千「じゃあ2人で心中だな」




「千冬……!!!」



エマちゃんが死んで、マイキー君もドラケン君も戦えない。



そんな絶望的な状況の中天竺に乗り込むと言ったオレの我儘に、千冬やあっくん達が賛同してくれた。




ア「たけみっち1人に東卍背負わせないよ」


八「なあ？恩人！」



アングリー君や八戒も、病院から抜け出してきた三ツ谷君たちと共に来てくれた。







「皆、ありがとう！」



オレがそう言うと同時に、みんなが東卍コールをし始めた。







そんな中突然「おい…」と焦った様子の三ツ谷君が口を開けた。



















三「なぁ………Aはどこだよ？」














あ＿＿＿＿＿！！！


そうだ…………！！！A君がいない！


何で今まで気が付かなかったんだ……クソ、オレの大馬鹿野郎！！！






皆も三ツ谷君がそういった途端シンと静まり返った。




「オイ千冬！A君と連絡取れるか！？」


千「いや、何度かけても繋がらねえ！」








まさか、A君まで天竺にやられた……！！！？





乾「どうする花垣！？」


「ひとまずA君との連絡を取ります…！それでも無理なら行きます！」




A君がいれば戦力が大幅にアップする…！





と、そんな時に千冬から朗報が上がった。


千「武道！Aさんと連絡が着いた！！」



「変わってくれ！」




千冬から携帯を受け取り、もしもし、と控えめに声をかけた。


〈ああ、花垣か。妹殺られて総長副総長は戦意喪失。んで総長補佐(俺)も行方不明…こんな感じだろ？〉



「はい…！A君に繋がって良かったッス！俺らは今日天竺に乗り込みます。A君は今どこに＿＿」




電話が繋がったAくんに対してそう聞こうとしたが、本人の衝撃的な言葉によって遮られてしまった。



〈俺は今回の抗争には乗らねえ〉


「…………え」




〈悪ぃな花垣。俺はそっちには行けない〉


「ど……どうして」





〈巴月Aは今日から天竺の幹部になったからだ。じゃあな。横浜で待ってる〉



「えっ、ちょっと！A君！！？」




そう言って一方的に切られた通話。




千「Aさん、何て？」


「天竺の幹部になったって………今回の抗争には参加しねえって…」


千「はあ！！？なんだよそれ！！」



「知らねえよ！！！ただ＿」






俺らだけで行くしかないってことだ。





千「ッ………！」









もう、行くしかねえ。

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