32枚目 ページ2
さくらは食べ終えるとすぐ立ち上がり、荷物を片付けにもどった。
二階に上がり、自室に入ると、すでに外は、夜の風景となっていた。
暗い空に、東京なので数個しか見えないが、星がまたたいている。
さまざまなビルや家が、明かりをともして、きらきらと輝いている。
さくらは、この風景がきらいじゃなかった。しょうじきなところ、むしろ好きな方だ。
ほんとうは、小学生のときに見た、あの空くらいきらきら星が輝いていれば、うれしいんだけど。
さくらがじっと空を見上げていると、さくらの通学かばんが、ごそごそと動いた。そして。
？「はよわいを出せぇっ！」
叫んだ。
その声で、さくらはやっと我に返り、かばんをあわてて開ける。
さ「ご、ごめんね、ケロちゃん。」
ケ「ほんまに、もう……、死ぬかと思ったわ。さくらが思っとる以上に、かばんの中の酸素、少ないねんで？」
さ「ごめんってば。」
ケルベロス。クロウカードの、封印の獣。……なのだが。
さくらが封印を解いてしまった当初、ケルベロスは魔力が足りず、不完全な姿で、さくらの前に現れた。
それが、いまの姿である、ぬいぐるみのような姿だ。黄色いくま、と言ったところか。
さくらはその姿ゆえに、ケルベロスは似合わないからと、「ケロちゃん」とあだ名のようなものをつけた。
つけられた当時は、ケルベロスも不満たらたらのごようすだったが、いまではもう、なじみまくっている。
ケ「にしてもこの家……なんなんやろうか。」
さ「え？」
ケルベロスが、みょうに真剣な顔でつぶやく。
さ「どうしたの？」
ケ「いやな、なんや、魔力が感じられるんや。どこからか……。」
さ「魔力が？ このおうちから？」
さくらが首をかしげると、ケルベロスはこくりとうなずき。
ケ「間違いない。絶対にどこかに、魔力をもっとるやつがおる。」
さ「この家に？ わたしじゃなくて？」
ケ「さくらやない。さくらより、ずっと強力な感じや。」
？「ソイツは、優秀な野郎ダネ。」
さ・ケ「!?」
いきなり、頭上で声がした。
見上げると、背中に羽を生やした、きつねの体をした、ぬいぐるみのようなものが、羽をパタパタと動かしながら浮かび、さくらたちを見下ろしていた。
さくらは、思わず鍵に手を伸ばす。
？「ア、悪いネ、いきなり出てキテ。アタシは、ゆにこおん、ってんダヨ。」
ケ「ゆにこおんって……あの、ゆにこおんかいな!?」
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
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ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
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西 - この方角に福があるはずです
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零亜＠ゆいら - あみひょん♪さん» え、酷いこと言われてる俺が面白いんスか？ ゆ「気分がいいんダヨ。」なるほどー…って、え!? (2013年10月1日 6時) (
レス) id: 7ff9639edb (このIDを非表示/違反報告)
あみひょん♪ - 零亜＠ゆいらさん» ふはkkkやっぱり面白い＾＾ (2013年9月25日 22時) (レス) id: 9a4bf646aa (このIDを非表示/違反報告)
零亜＠ゆいら - ん？ 俺、面白いですかね？ リアルでもネット内でも、よくいわれるんですよね…。 ゆ「こいつは面白いんじゃナイ。馬鹿なダケ。」酷くない、ゆにこおん!?；； (2013年9月15日 16時) (レス) id: 7ff9639edb (このIDを非表示/違反報告)
あすみん♪ - 零亜＠ゆいらさん» ゆいらさんって面白いｗｗｗｗ (2013年9月15日 16時) (レス) id: 9a4bf646aa (このIDを非表示/違反報告)
零亜＠ゆいら - あすみん♪さん» そうなんですか。俺も二年前は６年生だったなぁ…。 ゆ「当たり前ジャン。」 ゆ、ゆにこおんだと!? (2013年9月15日 16時) (レス) id: 7ff9639edb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：やぢゃ（元、零亜＠ゆいら） | 作成日時：2013年7月23日 19時
