彼の正体は… ページ2
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固まってしまった私に
目の前の彼は
「大丈夫？(笑)」と言いながら手を顔の前でふりふり
全然大丈夫じゃないですよ! ///
慌てて赤くなってるであろう顔を手で覆った
その瞬間膝に置いていた携帯からオンニの声が
SY「A〜!!!今何処なの!?!何もされて
「Aさんは大丈夫ですから仕事やってください」ﾌﾞﾁｯ
と言うと通話を無理やり切った。
意外と強引…
はい、と携帯を渡され唖然としていると
ちょっとごめんなさい、と言いながら
何やら今度は自分が電話をし始めた
『もしもし、ヒョン？うん、そう。
ちょっと散歩してた』
お、ヒョンって単語だけ聞き取れた
あれだよね、お兄さん的な意味だよね
少しの単語なら分かるのです
なぜなら私はarmyだから！
オンニの為でもあった韓国語も
彼等の歌詞や言動を理解したくて勉強したかった
のだけどオンニからの一言があり、
今日まで単語がちょこちょこ理解出来る程度までにしかならなかったのである
『あのさ〜〜、〜なんだけどいい？お願い！』
何か必死に話してるけど少しの単語しか分からない私にはやっぱり何を言っているのかさっぱり
『え、本当!?良いの!?や、やったー!!! 』
何か凄い喜んでる…
あれ？でも何かこの人知ってる気がする…
なんでだろう…
取り敢えず早くここから去りたいな〜
そう思っている時彼を見ると
口パクで
「そ･ば･に･い･て」
と言われてしまった…
なんでどっか行こうとしたのバレた？
それに彼に言われると身体が言う事を
聞かなくなるのは何故…？
再び赤くなった顔を見られまいと下を向きながら
電話が終わるのを待った
電話をし始めて数分がたった頃
彼は通話を切り突然立ち上がり
走っていたタクシーを止めた
え！え！と1人で困惑しているなか
乗って、と優しい口調で乗るよう促された
訳も分からず乗ってしまえば
タクシーは彼と私を乗せて走り出した
タクシーの中で彼は困ったような笑顔で謝った
「いきなりごめんなさい。こんな事して。
でもAさんの事をもっと知りたくて、
Aさんともっと話したくて乗せちゃいました。
ごめんなさい」
どうしても彼が悪い人には見えない…
でも拉致されたようなものだし…
そう一人で考えていると
彼は
「僕の事分かりますか？」
とおもむろにマスクと眼鏡を外しながら聞いてきた
ｯ！！！！！！！
そこには会いたくても会えない
テレビやSNSでしか見た事のない
防弾少年団のJIMINがいた
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作者名：hati | 作成日時：2019年1月10日 20時
