初上陸 ページ1
日本語「」
韓国語『』
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韓国 仁川国際空港
オンニに会うために韓国を訪れた
オンニとはネットで知り合った言わばネット友達
凄く優しくて韓国語を話せない私に
日本語で会話してくれていたオンニ
会うまでに韓国語を話せるようになりたいから
勉強頑張りますね、と伝えたら
「勉強する気持ちは嬉しいけど、Aと電話する時間減るのやだからしなくていいよ」
と笑いながら言われた
いつもそんな事言わないのに…
可愛いですオンニ…
それからはいつも電話する度に
二人口を揃えて早く会いたいねと話していた
一人で海外に行く事が初めてなので
緊張でどうにかなりそう…
バスとタクシーを乗り継いでオンニのいる
首都ソウルまできた
何か東京に似てるな〜
少し親しみが湧いてきた時オンニから電話が掛かってきた
「もしもしー！大丈夫？ソウルまで来れる？
空港まで迎えに行こうか？」
「もしもし、ソヨンオンニ。大丈夫ですよ(笑)
もうソウルに着きましたよ」
SY「良かった(笑)
迷子になってたらどうしようかと思ったよ(笑)」
心配し過ぎだよオンニ…(笑)
歩きながら電話出来ない質なので
近くにあったベンチに座りながら電話を続けた
帽子を深く被り眼鏡をかけ
マスクをした人が座っていた
芸能人？いや、違うかと自問自答しながら
空いているのがそのベンチしかないので
片言の韓国語で(すみません)と言いながら座った
どうやら仕事が長引きそうだからカフェで待っていて欲しいとの事
SY「本当にごめんね！
すぐ終わらせてダッシュで行くから！」
ダッシュして転ばないで下さいね〜
と言いながら笑っていると
隣から「日本人の方ですか？」
と日本語が聞こえてきた
まさか話しかけられるとは思っていなかったので
「は、はひ…」
返事をする途中舌を噛んでしまった
痛いし恥ずかしい…
隣の男性は
クスクスと眼鏡の奥の瞳を細めて笑っていた
穴があったら入りたい…
恥ずかしくて俯いていると電話口から
オンニの大きな声が聞こえた
SY「A！大丈夫？！
何か男の声が聞こえたんだけど！？！
ナンパ？！ 不審者？！痴漢！？」
テンパっているオンニに慌てて
大丈夫ですよ、と言おうとしたら隣から
「ナンパ？とか不審者？ってやつじゃないです。
Aさんが綺麗で話しかけましたから大丈夫です」
胸がきゅんと高鳴り
顔が一気に熱を帯びた
その直後、韓国語でまくし立てるオンニの声が
電話口から聞こえた
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作者名：hati | 作成日時：2019年1月10日 20時
