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第五十六話 ページ6

「おい、見ろよあれ。」


「うわ、また来てるよ…。本当なんなんだあの客。」


「しかし、もの好きだよな。こんなに毎日カラオケに来るなんてさ。」


「しかも大部屋。」


「そうそう、しかも一人で。」


「あとさ、何かこの前騒ぎあったよな。」


「ああ、なんか喧嘩だっけ?誰かと揉めてたんだろ?」


「本当謎だよなー。…って、どうした新人。真っ青な顔して……大丈夫か?」




「あ、嫌…すいません、ちょっと俺……電話してきます!!」

ガチャり、と音を立てて閉められたドアに寄りかかりながら、その男はハアァ〜と溜息をついた。そして、ズボンのポケットに入れていたスマートフォンを取り出すと、ある人物の番号へと電話をかけた。
3コールもしない間にその人物は電話に出た。
早る気持ちを抑えながら、男は重い口を開いた。

「あ、もしもし俺です。相漠です……。」

『おう、お主か。どうしたのじゃ突然』

「あの…実は最近俺のバイトしてるカラオケに怪しい奴が来てて…」

『ほほう、怪しい奴とな……』


こうして何の因果か、そっと静かに物語は動き出す。
少年と、少女が出会うまであと少し。
椿の本当の目的が明かされるまで、あと――……。

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サキ(プロフ) - こちらの小説ってもう更新されないんですか? (2018年5月3日 13時) (レス) id: 21861887f2 (このIDを非表示/違反報告)
日和 - はい!私生活に余裕が出て、暇があったらぜひ更新してください! (2016年8月20日 22時) (レス) id: 40ecd8018d (このIDを非表示/違反報告)
はちくま(プロフ) - いなさん» コメントありがとうこざいます、ちょっと今私生活がバタバタしておりますのでもう少々お待ちいただけると幸いです、すみません……コメントいただけて嬉しいです、頑張りますね! (2016年8月3日 7時) (レス) id: 5e438ae83b (このIDを非表示/違反報告)
はちくま(プロフ) - 日和さん» コメントありがとうございます。楽しんでいただけて何よりです。ちょっと今私生活がバタバタしておりますのでもう少々お待ちいただけると幸いです、すみません…… (2016年8月3日 7時) (レス) id: 5e438ae83b (このIDを非表示/違反報告)
いな - ずっと待ってます!更新頑張ってください!!応援しています!続きが楽しみです! (2016年8月2日 23時) (レス) id: 1536a576c8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:はちくま | 作成日時:2015年5月21日 5時

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