不吉なコ ページ3
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ボチャンという音と共にリスポーンから出てきた。
どうやらバンカラ街では空からバトルを始めるらしい。
私は浮いているという感覚に驚き、思わずバランスを崩しそうになってしまった。
もう一つ驚いたのはハイカラスクエアになかった新しいステージ。
周りを見ると所々湯気が上がっており、お湯に浸かっているクラゲもいて思わず可愛いなと思ってしまった。
確か此処は「クサヤ温泉」という名前だったような気がする。
新しい事だらけに驚いていると、周りがなんだかものすごく騒いでいるようだ。
「相手チームに黒インクいるじゃねーか」
「うげっ、マジかよ」
と、周りのイカ達が言っている。黒インクとはどういう人?なのだろうか。
良く分からないから聞いてみる事にした。
「あの、すみません。『黒インク』とはどういう事ですか?」
「お前知らないのか?『黒インク』というのは向こうのチームにいる真っ黒いゲソの奴のことさ。
黒は俺たちイカには出せない色だからな。だから不吉と言われてる。」
隣にいたちょんまげの髪型のボーイが教えてくれた。向こうを見てみると、確かに「黒インク」はそこにいた。
その日、初めて「色が見えた」。
色の見えない、灰色の世界でさえも黒く塗り潰すほどの肩まできっちりと切り揃えた黒いぱっつんのゲソのイカ。
「…色、見えた。」
私は驚いた。イカ達のインクの色など永遠に見れないと思っていたから。
驚きを隠せないまま、バンカラ街での初バトルが始まった。
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あを(プロフ) - ウィングドライさん» ありがとうございます!沢山更新出来るように頑張ります! (9月25日 17時) (レス) id: 30079fec93 (このIDを非表示/違反報告)
ウィングドライ(プロフ) - とても面白いです!続き楽しみにしてます! (9月25日 7時) (レス) @page2 id: e7df631082 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あを | 作成日時:2023年9月24日 16時