【Splatoon】極彩色に染めて。 (ページ2)

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灰色の人生ページ2

今日も空は灰色。

昨日も、今日も、きっと明日も。別に曇りというわけでもない。天気予報では今週いっぱい晴れと言っていたし。

きっと空の「青」という物は見れないだろう。

私は、「色が見えない」のだから。

そんな事を考えながら電車に揺られていれば、あっという間に終点というアナウンスが流れる。

それにようやく気づき、電車に閉じ込められる前に私は急いでホームへ飛び出した。

向かった場所はバンカラ街。

最近、急速に発展していると言われる街。

まだ此処にやってきて間もないのでハイカラ地方にはない
物が私の目に映った。

ごちゃごちゃとしているが、どこか整頓されているようにも見える街並み。

見た事のないようなグラフィック。

荒々しいが、生き生きとしている人達。

「色のない世界」に生きている私でも分かる素晴らしい風景に私は思わず声を上げてしまった。

街を一通り歩いた後、早速バンカラ街の中央にそびえ立つ「ロビー」に向かうことにした。

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自動扉を機械音と共に抜けると、そこには広々としたロビーがあった。

バトル舞台によくある坂や動くイカバンカーがハイカラスクエアより多く、とても楽しそうだ。
さらに上を見てみれば最近バンカラ街で流行っているカードゲーム「ナワバトラー」の会場や、カフェの店がありとても充実とした場所だなと思った。
灰色の世界に住んでいるので、「イカバンカー」の色も「カフェ」の色も知らないけど。

これからバトルするわけだけど、自分が色を見えない事を伝えた人から「色が見えなくてもバトルができるの？」と聞かれたことがある。

もちろん、最初こそ諦めた。だけど、バトルしたいという
思いが止められなくなった。だから、インクの飛び散る音やインクに潜る音、そして灰色の濃淡でインクを見分けることにした。

なので、とても強いまでは行かなくても普通のイカと同じぐらいにバトルできるようになった。

さっそくバトルをするべく、適当に選手登録を済ませてバンカラ地方での初バトルへ向かった。