【REBORN】揺蕩う雲のように【男主】

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すっかり日が暮れ、空に星が浮かぶ頃、大空を除く守護者が並盛中学校に集まる。

「おや、やっと来たみたいですね。こちらには気付いていないようですが」

雲が見ている先には沢田一派がおり、和気藹々としている様だった。
気配すら気付くことのない彼らを雲は面白そうに笑い、いつ気付くものかと内心煽っていた。

「とっくにスタンバイしてますよ」

チェルベッロの一言によりようやく気付いた彼らは驚きの表情で上を見やる。

「厳選なる協議の結果、今宵のリング争奪戦の対戦カードが決まりました。第一戦は、晴の守護者の対決です」

晴の守護者であるルッスーリア、額に傷跡がある笹川了平が互いを認知し、闘争心を高める。
チェルベッロが対戦の場として用意したのは特設のリングだった。
他の守護者の対戦でも此度のような大掛かりな舞台を設置するようだ。

「ねぇ？ボスまだかしら？私の晴れ舞台だっていうのに〜」

晴は大空が姿を現さないことに不満を抱くが、他の守護者は来なくて当然だというような言葉を投げかける。
嵐や霧が自陣に鋭い視線を送る赤ん坊に気が付けば、霧は見物料を徴収してやりたいと敵対心を露わにする。

「それでは晴の守護者、リングの中央へ来てください」

チェルベッロの催促により余裕綽々とリングへ向かう晴に対し、沢田一派は円陣を組み、日本の体育会系を思わせる気合の入れ方を披露した。
両者のハーフボンゴレリングが確認され、ルールの説明の最中に晴はあることに気が付いた。

「よく見りゃ貴方いい肉体してるじゃない‼︎好みだわぁ〜♡」

晴のお持ち帰り発言により沢田一派は大いに引いているようだが、VARIAは哀れみを了平に向けた。
互いに構え、緊張感が高まっていく中、改めて晴の守護者の使命を肌に感じる。

「晴のリングルッスーリアVS笹川了平、勝負開始‼︎」

勝負が開始したと同時に目も開けられない程の光度の光が視界を奪う。

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