44 エピローグ ページ46
それから数日後。
49「Aちゃん！今暇？デートしよーよ！」
彼はよく、パトロール中の時間帯であるはずなのに、頻繁に私をデートに誘うようになった。
その度に仕事があるでしょ、と彼を叱るまでがお約束なのだが、結局、2人でパトロールすればいいと彼に押し切られ、必要も無いのに手を繋ぎたがる彼の手を握らされる。
だが、当然のごとく、嫌ではない。好きな人に求められて、好きな人と一緒にいる時間は、なによりも甘く幸せな時間。
彼もそう考えているから、なにかとわたしのことを見つけては飛んでくるし、なにかと私との時間を増やそうとしてくれている。
自分の方こそ、私より忙しいくせに。
『かっこつけるなぁ』
悔しいが、彼はかっこいいのだ。
赤「あっAさん！4989番さん！」
46「あぁ、2人とも。偶然だな」
49「おっほんとだ、ぐーぜん」
『久しぶりだね、2人とも』
また2人でお茶会でもしていたのか、いつもの様に紙コップ片手に、2人は私たちを迎えてくれる。
にこにこと嬉しそうに笑う38の頭を撫でて、私は1146の顔を見た。
46「何だ？俺の顔になにかついてるか？」
そう言って私の視線を疑問に思う彼に、小さく、しかし、彼には聞こえるようにお礼の言葉を告げる。
『ありがと。白血球のことも、頼りにしてるから』
私がそう言うと、少し照れたように帽子のつばで顔を隠す1146番の頭を、4989が思い切りどつく。あまりにも思い切ったものだから、つい吹き出してしまった。
ヤキモチだろうか。子供のように顔をふくらませる4989の頬に、軽く口付けをすると、彼の動きが途端にぴたりと止まる。
私からのデレに、まだ慣れていないのか、ほんのりと顔を赤くさせる彼に、いたずらに笑ってやった。
『好きだよ』
世界一強くてかっこいい、可愛い私の未来の旦那様へ。
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まみむのめ(プロフ) - 結(むすび)さん» はじめまして！コメントありがとうございます！結構時間をかけて作ったものなので、そう言って頂けてありがたいです！ (2021年6月5日 1時) (
レス) id: 7de2b213c2 (このIDを非表示/違反報告)
結(むすび)(プロフ) - コメント失礼します、、！最後まで読ませていただきました。作者さんの文章の書き方も設定を細かく考えている所も、キャラとの関係性も、主人公ちゃんのイラスト等も、何もかも素晴らしかったです！素敵な作品をありがとうございます、、 (2021年5月18日 18時) (レス) id: 0ce8940541 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まみむのめ | 作成日時：2021年3月5日 16時
