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41 逃避 ページ43

4989「い、……1146ぅ……」

1146「えっ、な、泣いて…いや、それより何をしてるんだ2人とも!いますぐやめろ!」

そう言って、私と4986を弾くように間を引き裂く1146は、焦ったように私の喉元を見た。

先程まで4989が回していた手には、全く力が込められていなかったため、跡が残っているはずもない。私の喉元に異常がなかったことを確認すると、彼はほっと息をついた。


赤「Aさんっ!!」


いつからいたのか、1146の後ろにいたから気が付かなかったのか、38が私目掛けて走り込んでくる。彼女は私に抱きつくと、うわぁあと声を上げて泣き出した。

赤「いやっ…いやあぁぁ…!いなくならないでくださいいぃ…!」

彼女のその言葉に、ピンと来た。

きっとこの2人は、このやり取りをどこからか観察していたのだろう。
それはいい雰囲気だったところから一転して、首を絞めようとしている光景を目にすれば、驚いて止めに入るのも無理はなかった。









しばらく4989の背をさすって、彼をあやしていた1146番が、少し怒ったような声音で私を呼んだ。

46「なぁ、プラズマ細胞」

『はい』

46「なんで、こんなことをしたんだ」

なんでって。聞いていたのならさっきの通りです、と半ば開き直るように返事をする。初対面から何一つ変わらないふてぶてしい態度をとることに、少しだけ後悔はしたが、彼はそれを気にする素振りは見せずに、違うと声を上げた。






46「お前は逃げたいだけだろう」






すごい男だと思う。
彼の言葉に絶句させられたのは、これで2回目だ。

適わないなあと、引っ付いた赤血球の頭を撫でながら、私は苦笑して目を伏せた。

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まみむのめ(プロフ) - 結(むすび)さん» はじめまして!コメントありがとうございます!結構時間をかけて作ったものなので、そう言って頂けてありがたいです! (2021年6月5日 1時) (レス) id: 7de2b213c2 (このIDを非表示/違反報告)
結(むすび)(プロフ) - コメント失礼します、、!最後まで読ませていただきました。作者さんの文章の書き方も設定を細かく考えている所も、キャラとの関係性も、主人公ちゃんのイラスト等も、何もかも素晴らしかったです!素敵な作品をありがとうございます、、 (2021年5月18日 18時) (レス) id: 0ce8940541 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まみむのめ | 作成日時:2021年3月5日 16時

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