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towaco side
俺は...。
別れが嫌やから逃げる？
でも、そうしたら、出逢いもなくなる。
永遠に独りぼっち。
Aを、置いていく...。
俺には出来ひん。
それに、Aを、傷付けた。
男として、女を傷付けることは許されへん。
to「A...変なこと言って、ごめんな」
『...』
終始無言。俺は諦めへん。
to「ずっと一緒におるわ。Aとの、別れが来るまでな」
そっと顔を上げたA。
『...本当？』
俺は大きく頷いた。
『約束だよ？』
小指を向けてきた。
お互いの小指を絡ませ、笑い合った。
そして、普通言うのは俺の方なのに、Aに途中まで言われてもうた言葉。
きちんと、伝えなあかんわ。
to「A...好きや」
『...！』
驚き俺を見るA。
そして、その目に涙が溜まる。
『...は、い！よろしくお願いしますっ...！』
泣き笑いを浮かべるAを、抱き締めた。
ずっと、これが続けばええのに。
◈ ◈ ◈
あれから数十年。
私は、すっかりおばあちゃんになり、寝たきり状態になってしまった。
とわぽんに、会いたいな。
とわぽんは九尾。
神社から、離れられない。地縛霊のような感じらしい。
そして私はとわぽんの彼女。
子供も産めず、このままではとわぽんを独りにしてしまう。
そう考えた私は、内緒で養子を引き取っていた。
とわぽんが視えなくても、娘だと思えば、まだ寂しくないかなって。
そして、私は娘に告げた。
『もう、私は長くない。とわぽんを、よろしくね。そして、私の名を貴女にあげる。A、と名乗りなさい』
娘「...はい。お母さん」
それから、とわぽんに手紙を送った。
飼っている鳥に運んでもらう。
とわぽんへ。
私は、もう長くないんだ。
でも、"独り"じゃないよ。
"一人"だからね。
また、私が生まれ変わったら、出逢えるといいな。
そして、それから数日。
私は、永遠に眠ったんだ。
◈ ◈ ◈
娘(A)side
お母さんが亡くなって、今日はお葬式。
近所のお寺と神社にお願いした。
今、私は神社にいる。
そして、私は養子だったためになかった名前を貰った。
この辺の地域は、養子は大きくなってから父か母の名前を貰うっていうのが風習だからね。
お母さん...。
もう、いないんだ...。
私、独りだな...。
to「独りとちゃいますよ。Aがおらんでも」
後ろから聴こえた声。
『...え、狐？』
to「貴女...私が視えるんですか？」
『は、はい』
to「towacoと申します。貴女は？」
『私は...』
運命は、廻り巡るのだ。
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はたこ(プロフ) - うおぉ！ありがとうございます！！亀更新ですがよろしくお願いします(*^^*) (2017年10月22日 13時) (
レス) id: 4aa810012c (このIDを非表示/違反報告)
ココ松 - 試験お疲れ様です！ (2017年10月22日 13時) (レス) id: 352fae32d2 (このIDを非表示/違反報告)
まつたけ丸 - 夏バテ…すっごい嫌いです！大丈夫ですか？いつでも更新待ってます！(`´*) (2017年8月10日 1時) (レス) id: 5c51b01b89 (このIDを非表示/違反報告)
ここ松 - 夏バテ大丈夫ですか！？ゆっくり休んでください！ (2017年8月6日 13時) (レス) id: 352fae32d2 (このIDを非表示/違反報告)
はたこ - 海兎。@うみうさぎ。さん» はい！お待ちしてます！！ (2017年8月4日 16時) (レス) id: a002f0fbc5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はたこ | 作成日時：2017年7月23日 18時
