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翌日。
同じ時間に、レトさんはやって来た。
レトさんがどうしても行きたい所があるらしい。月が綺麗に見えるんだって。
まぁ少しくらいなら、と家をこっそり出た。
この時、行かなければよかったのに。
着いたのは街を見渡せる丘。
『本当だ...凄い綺麗だね！』
レ「せやろ？」
『うわぁ...凄い...』
レ「...」
月明かりの中。
レトさんは私の正面に立った。
『...レトさん？』
逆光で顔が見えない。
レ「黙っててごめんな？」
『え、何が』
レトさんは無言で私の両手を握り、目を閉じた。
その瞬間、強い風が吹く。私も思わず目を瞑る。
そして、目を開けると。
『...！！』
レ「騙そうとは、思っとらんかった」
耳が生え、手からはふさふさの毛。
『人狼って...レトさんだったの？』
レ「ごめんな...」
俯くレトさん。私が騙されていたのは事実だけど。
『...いいよ』
レトさんをそんな簡単に突き放すほど薄っぺらい関係じゃないよね...？
レ「...あっそ、ホンマにええんやな？」
いきなり冷たくなった。
『え、れ、レトさん...？』
レ「俺はお前が気に入ったから取っといたんよ」
『き、気に入っ...？』
レ「まぁ、気に入ったからこそやる価値があるんよ」
レトさんは私の首に手を当てた。
レトさんの豹変についていけず、そして恐怖で体が動かない。
レ「逃げないんか？」
『...うぁ、そ、そっか』
動けと命令する頭。動かない体。
レ「ふーん。そっちがその気なら」
『や、やめてっ...！』
レ「じゃあな、A。楽しかったわ」
そこで私は意識が途切れた。
◈ ◈ ◈
レトルトside
上手くやれた。
いつやろうか迷ってたんやけどね。
月明かりに、赤い液体がテラテラ光る。
レ「...あれ？」
俺の目からポロポロ零れ落ちるもの。
何かと手を添えると、手が濡れた。
これ、涙か？
俺...泣いとるんか？
レ「な、んで...止まらな...」
拭っても拭っても溢れ出るそれに戸惑う。
何で...何でなん？
もしかして、俺はAが...大切やった？
大きな存在やった？
必要やった？
...好き、やった？
レ「A...起きぃ」
赤黒い肩を揺する。
当たり前やけど、何の反応もない。
やってしまった...。
俺は愚か者や...。
レ「なぁ、俺を、置いてかんといてや...！！Aっ...Aーっ！！」
月明かりの綺麗な夜。
理性を失った人狼は、大切なものまでも失った。
祓われて、成長して★小悪魔★レトルト・ちょい平和組☆海兎。さんリク→←オレノモノ★人狼★レトルト(ヤンデレ注意)☆ここ松さんリク
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はたこ(プロフ) - うおぉ！ありがとうございます！！亀更新ですがよろしくお願いします(*^^*) (2017年10月22日 13時) (
レス) id: 4aa810012c (このIDを非表示/違反報告)
ココ松 - 試験お疲れ様です！ (2017年10月22日 13時) (レス) id: 352fae32d2 (このIDを非表示/違反報告)
まつたけ丸 - 夏バテ…すっごい嫌いです！大丈夫ですか？いつでも更新待ってます！(`´*) (2017年8月10日 1時) (レス) id: 5c51b01b89 (このIDを非表示/違反報告)
ここ松 - 夏バテ大丈夫ですか！？ゆっくり休んでください！ (2017年8月6日 13時) (レス) id: 352fae32d2 (このIDを非表示/違反報告)
はたこ - 海兎。@うみうさぎ。さん» はい！お待ちしてます！！ (2017年8月4日 16時) (レス) id: a002f0fbc5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はたこ | 作成日時：2017年7月23日 18時
