ただ温もりに触れたいだけ。 2❈

📌 ページ4

赤side




気が向かない仕事。

こないだの潜入にて、電磁波は確認されなかったらしい
今回は無線は繋いだまんま



"黄｢ヘマすんなよ｣"



そんなん言うなら俺以外に頼めばいいのに、



"黄｢一応のため、近くに潜入員はおるからSOSは早めにな。｣"


赤｢了解…した｣



前回行った時に学んだのは
今回は、いつもの仕事より気配をこれ以上無いほど消した方がいいってこと。

静かに中に入っていく



"黄｢匂いは？｣"


赤｢薬的なのは……ない、ただのご飯の匂いだけ
今日はちゃんとおるかも｣


"黄｢ほな任せるわ｣"



縁側。
そこに腰を掛ける人の姿


なで肩。


恐る恐る近づくのはまた気づかれるに決まっている

今回はすぐに触れて殺す予定。



背中はゆらゆら揺れている
寝てる…今や

足音も気にせずだだ走り。
すばやく肩に触れて隠れていた柱に戻ってきた




パタン





軽い音を立ててその体が廊下に崩れた


"黄｢殺したか｣"


赤｢多分……いけた｣






ぎしｯ





後ろの廊下から音が聞こえた



赤｢っ……淳太、、ここって1人暮らし？｣


"黄｢、のはずやけど｣"


赤｢誰かおる｣




気配がする

しかも、ダダ漏れ

素人やな、、





"黄｢見てた可能性もあるから、、
見つけて殺してな｣"


赤｢、、分かった｣




この仕事をしていると結構あること。
ごめんやけどこのことバラされるとだいぶ迷惑、、


やから殺す。




"黄｢ほんなら逃げる前にしっかり探してな｣"



もう大丈夫そうだからって無線も切られたし、潜入員も引き上げてるみたい



音が聞こえてきた方向にある部屋を全部開けていく


素人なら俺から上手く逃げられる術はない。

今は技術よりスピード、早く見つけてしまわねば……




最後の部屋。

うっすら明かりに見えた人影



絶対
ここや。






ス"ｯ




ここの部屋の襖のサッシのすべりがいい。






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