ただ温もりに触れたいだけ。

🔗 ページ37

緑side





黄｢ーー。
んじゃ、俺はこの辺で。
自分が邪魔者やって分かったらすぐにここから立ち去ること。重岡は明日あたりに帰ってくるからそれまでに……な？


失礼しました｣




がたん


って音がして閉じたドアで玄関に1人きりになる


貯めてた何かが溢れ出ないように必死に笑い顔をつくる、




まさか。
そんな訳ない、、だってこないだ、、


好きって、、言われたやん、、、




でも油断させといて落とす的な感じやったんか……

そんな酷いこと、、



まさか。
大毅くんはそんな人やない！




けど…



やっぱりとめられなかった……





信用できる人…じゃなかったってこと？
俺の勘はやっぱり外れてた……？



何かの衝動にかられ目の前にあった棚に置いてる小物を全て蹴散らす






緑｢うぁ"っ！……俺ｯ…ｯ………｣






"そうやないと思うで。"

"家に誰かおるってええ事やな。"





俺に浴びせてた言葉は…？優しい言葉は………？

俺を欺くため？それを面白がるため？それとも……




全部嘘、、 ？



急に全てが怖くなって頭を抱えてうずくまる

そうか、俺は大毅くんに…大毅くんに

騙されてたんや。





もっと酷い事を経験してるはずなのに、、

今の状況ではもう壊れるには充分。
何もかもが揃いすぎていた。






もう……大毅くん………信じられへんｯ


無理……ごめん……







こんな脆いことで壊れてしまうんや。
俺って。









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