ただ温もりに触れたいだけ。

" ꄗ " ページ34

赤side





さっき反射的におらんって言うたけど、、


あれ、神ちゃんの下の名前教わってないわ…

もしかして、神ちゃんを探しに来てた的な？
本名、神山……トモヒロ的な？笑



緑｢ただいま〜｣


そうこうきてるうちに帰ってきたみたい。
荷物とかいろいろ片してリビングにやってきた。



赤｢神ちゃーん？｣


緑｢ん？｣

赤｢そういえばさ、聞いた事なかってんけど、、｣


やっと目を合わせた神ちゃんは少し眉を潜める。
もしかして、意図して隠してた、、とか？


赤｢神ちゃんって下の名前……｣


緑｢ないで。｣


赤｢……は？｣


帰ってきたのは意外と端的。


緑｢親が俺に興味なかったからくれへんかった。
黙ってて……ごめん、、｣


赤｢そ、、、っか、、、｣


きっと嫌なこと聞いてしまったかも
謝るように少し頭をさげたけど、、

目に正気は宿ってない


赤｢変なこと聞いたな……教えてくれてありがとう｣

緑｢いやこっちも黙ってたから、、、
あとさ、違かったらごめん、今日誰かきた？｣


赤｢……いや？｣



嘘ついた。ごめん。

最近神ちゃんはごめんごめんって使う。

口癖かなぁ、俺が言わせちゃってんのかな、、







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緑side



なんやお上人様、来たのかと思った……


名前がないなんて嘘やけど、やっぱり最初に会った時に言わないで助かった


ごめんな、嘘ついて。

でもきっと大毅くんやって、俺に何かしらの嘘は着いてるはず。Win-Winや……きっと、



最近はあのテレパシー的なんはあんまり聞こえへんし、のんちゃんの学校だって見た感じは順調そう。



順調じゃないのは俺だけ、


バイトは辞めた。照史くん、めっちゃええ人やけどなんか怖い,
離れた方がええってお上人様に言われた。

昼間は大毅くんが家におる時は外に出るようにした。
なんか怖いから。


なんならそろそろここから出ていく資金は集まったし、
来週くらいに出てくつもり。

あんまり縁が出来てはそれはそれで裏切る時、、
しんどいから


こないだ決めた。
のんちゃんにだけはほんまのこと言う。



大毅くんは……知らん方がええやろ



赤｢あっ！言うの忘れてた！
ちょっとの間だけ家に戻れないわ、留守頼んでええ？｣


緑｢仕事？明日から？｣


赤｢んー、、まぁ？再来週あたりまで｣


あー、困った
出ていくまでの期間が伸びてまう。



緑｢分かった、行ってらっしゃい｣



今日の夜に出るらしい大毅くんは早速準備しに行った。



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