ただ温もりに触れたいだけ。

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黄side



カウンターに座って酒を口に運ぶ、

目の前には明日の仕込みをしている店主

電話の着信が鳴ったからそのまま話す。

／｢誰から〜｣

話し終わったからスマホを机に置くと
店主が話しかける


黄｢あ、シゲから。人探し頼んでんのに名前は知らんやって。｣


今日は半分プライベートの半分仕事。
そして今はうどん屋の"めんぼう"にて作戦会議


橙｢アホか、情報うすっ笑笑シゲらしいわ｣

黄｢名前さえ分かれば照史が見逃す訳ないのにな笑｣

橙｢せやなぁ〜｣


話してんのは店主の桐山照史、
照史も大事な仕事仲間。


黄｢あの……お願いなんやけど、、｣

橙｢淳太くんのだったらいくらでも聞くで〜｣


お決まりの笑顔を浮かべてこっちを向き直してくれた

照史は人探しのプロ。
仕事に出向くことはなくとも、間接的にいつも関わってくれる


黄｢ありがとな、
探して欲しいのは……隣国の第2王子。｣

橙｢そんならもう知ってるで。住んでるとこも働いてる所も｣

黄｢……さすがやな。｣


やっぱりプロやな……
こっちの腕利きの人らでも、逃げて半年の王子のしっぽすら掴めんかった……

まぁ元々インドアで継承との縁も薄かったから公には出てなくて、情報もうっすいから見つからないらしいけど、、



黄｢そんでそいつの情報を……｣

橙｢……っ渡せない、、。金がその子についたら俺が見つけたことにする。｣


は？

必ず情報をくれるのが俺たちの契約。
だから今回も上手く聞ける思ったのに

渡さない？、、そんなこと今まで1度も……



橙｢悪いけど、ここも経営やばいねん。もう既に。
俺で5代目やし潰すわけには行かない。
だからこのことだけは……｣

頭を下げて頼まれる
珍しすぎることやからまぁ

照史のことやし……金さえあればここの店も潰さず上手いことやるに決まってる。


黄｢、、了解。
惜しいことやけど、世話になってるしな｣


橙｢ごめんな、淳太くん、、
この事以外はちゃんと協力するわ｣


黄｢おう。頼りにしてる｣


前回の報酬金が入った封筒を手渡す のと交換に、
ファイルに入った報告書的なものを渡された。


橙｢……はいこれ、
こないだのお仕事｣


黄｢ありがとうな｣


これは次のシゲへの仕事内容。

めんぼうを出たらすぐさま電話して依頼を繋げよう。





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