ただ温もりに触れたいだけ。

key - 2 ページ12

赤side




望に会わせてしまった日から、、、


この屋敷に来てから2日目だというのに布団を運んで、
そのままずっと神ちゃんは別の部屋で寝ることになった。


話してくれなくてなんか気まずくはなるけど、
そこまで毛嫌いしてる感じはなくて
敬語が少し緩くなったり、
"朝起こして"とかのお願いは普通にしてくれるし……


多分やけど俺のことただ恐いやつだと思ってんのかもしらん。
殺されるとかそういう類の。


味方になるはずやったのにな笑


ってかあん時なんでそんなに怯えてたん？、
という疑問はぶつけるとまたなんかなりそうやから
未だに聞けない。




赤｢おーはーよーおーっ！｣


隣のリビングの部屋で寝てる神ちゃんを起こす。
触れられない代わりに大声で


結構な声で呼んでも肝心のねぼすけは
一向に起きる気配はない。



俺、もう出なきゃ行けないんやけどw

もしやまた、夜更かししてたん？



ほんまなんやねん、
はよ起きてくれへんかな……



緑｢……ｳﾞ…ん、、、｣



粘り強く繰り返すと変なイガ声を出しながら体を起こした

やっと起きた……



赤｢ほら、はよ起き？｣


緑｢ん、、起きた、｣


呑気に "起きた" ちゃうねん。
今日こそ急いでんのに……


赤｢神ちゃん、俺もう行くからな！
1週間やけど、なんかあったら連絡してな、｣


緑｢…行ってらっしゃい｣


目を擦りながら呟かれた


赤｢、、じゃあ、行ってくる。｣



これから1週間、家にいないって言うのに
やけにあっさりとした送り出しのようで。

まあらしいっちゃらしい……

別に玄関まで送れ、とは言わんよ。
ただ、もう少し言葉のキャッチボールあっても良くない？


ほんまにこの子は分からん…




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