はたけがーる。 (ページ47)

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ようへいくんがスマートに会計を済ませて、奢ってもらう形になってしまった。

お礼を言いながら店を出て、2人で帰路を歩き出す。

やふへゐ｢大丈夫？千鳥足じゃん笑笑｣

｢だいじょぶ、だいじょーぶ、｣

飲みすぎた…、自分でもわかるくらい。

考えが大人で聞き上手なようへいくんに甘えてつい飲みすぎて話しすぎてしまった。

やふへゐ｢しかも、なんでそんなヒール履いてきたのさ笑｣

｢なんか、そーゆー気分だっっ、｣

ヒールが歩道の側溝にハマり足をくじいた

あまりに一瞬のことでよろけた体を支えるもう一歩が出なかった

のに、

私の体は無事で…

やふへゐ｢だから危ないって…｣

お酒のせいだからか頬が赤いようへいくんくんの体に包まれていた。

｢ごめん…なさい。｣

一瞬で酔いが覚めた私は恥ずかしくて火照る。

そんな顔を見られないように｢ありがとう｣といい早々と歩き出す。

やふへゐ｢危ないから、はい｣

｢え、ねぇ子供じゃないしいいよ。｣

やふへゐ｢子供みたいで危なっかしいの。｣

さり気なく繋がれた手。

言葉では｢いいよ｣って言ったのに離そうと振り払いはしなかった。

やふへゐ｢足痛くない？｣

｢うん、大丈夫｣

やふへゐ｢痛かったらおんぶもしてあげるけど笑笑笑笑｣

｢そーやっていつもからかって子供扱いしてくるよねーー。｣

やふへゐ｢まぁ、からかってるのは否定しないけど、｣

足を止めたようへいくん。

繋いだままの手が後ろに引っ張られる。

やふへゐ｢手繋いだのはからかったからでも子供扱いしたからでもなくて、本当に繋ぎたかったから…です。｣

いつもタメ口で話してくるから、急な敬語に緊張を感じて真剣なのが伝わってくる。

やふへゐ｢って、ごめんごめん笑笑。変な事言って笑笑｣

見つめ合ってた時間はどれくらいだっただろうか。

ようへいくんは無かったことにするかの様に切り替えたけど、手は握り返すようにぎゅっと繋いだままだった。

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