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#32(リクエスト) ページ32











「でもなんで熱出したの?」


だいちぃ 「んー、二日酔いかな」


「二日酔いで熱出す?!笑」


だいちぃ 「俺も初めての経験…、つめたっ!」









洗い物も終わり、来る時に薬局で買ってきた解熱剤を飲ませて、冷えピタを貼り替え私の任務は終わり!









「じゃあ、あとはゆっくり寝てください!」


だいちぃ 「え、帰るの?」


「帰りますよ?」


だいちぃ 「帰っちゃうの?」


「え?」


だいちぃ 「Aが食いすぎて倒れた時は俺がずっとそばに居てやったのに?」


「分かりました。居ます。ここに居ます。」


だいちぃ 「ふふ笑、俺が寝るまではここに居てー」









満足したのか、布団にもぐり反対の壁に向けて寝返った。









だいちぃ 「そういえば、終わるの早くない?」


「あ、編集頑張っていつもより1時間早く帰らせてもらったの」


だいちぃ 「ふーん。俺が心配だった?」


「そりゃ、心配だったよ。いっつも自炊してないみたいだったしなんも食べないで餓死してたらどうしようと思って、」









だいちくんが壁側を向いてるから表情は見えないけど、いつもより甘えた喋り方にドキドキしてしまってつい口走る。









だいちぃ 「そっか、」


「うん、」


だいちぃ 「それで俺のために早く終わらせてきたの?」


「…、うん」









長い()と静かな空気。

だいちくんの男らしい大きな背中がいつもより弱々しく見えて、胸が一瞬苦しくなった。









だいちぃ 「A?、」


「ん?」









もぞもぞと動いてこっちを向いただいちくんと目が合う。









「ありがとう」









そう言って、だいちくんの大きな手が私の頭を撫でた。


暑くて頬が火照ってた…
だいちくんの熱うつされたのかな、









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作者名:向葵 | 作成日時:2018年8月18日 22時

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