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+別に+ ページ6

-Aside-


私A、現在誘拐されています。


しかし、苦じゃない。


閉じ込めもしない


ご飯めちゃんとくれる


誘拐してきた男の人もなんか優しい


ただ、部屋が暗くて散らかっている


禁止なのは外出のみ


「ほら、A電話するぞ。」


「え…?!するの?」


「ハイィ?帰りたくないんか?」


「いやぁここでも別に言いかなぁって」


「アホ。ほら掛けるぞ」


プルルルルルルルルプルルルルルルルル


「A!!どこにいるの?!」


電話越しに聞こえるはじめさんの声

その後ろには皆の話す声


「よく聞け、お前らのとこのAを誘拐した。」


男が落ち着いた低い声でそう言う


その瞬間にはじめさん逹の空気が変わった


電話越しでもわかるってすげぇなぁ


「Aちゃんの声を聞かせて…。グズ…。」


はじめんが泣いている。


「ほれ。何か言ったれぇ。」


男に言われて何か話すことに


うーん。


こっちの方が気楽なんだけどなぁ。


「助けに来ないで良いからね…。」


男達が一斉にクスクス笑い出した。


反対にはじめさん達は焦っている


「笑うなよぉ…!!」


「A本当に大丈夫かよw」


「そこは『早く助けに来て』やろ。」


ガチャ


とりあえず電話を切った


こんなとこ聞かれたくないし…。


結構本気で帰りたくないし


.

+君の+→←+着信+



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作者名:藻兜利 | 作成日時:2019年5月6日 21時

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