傍迷惑な居候*゜☆ ２ (ページ6)

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冷たい視線ページ6

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新学期がスタートしても、

レミちゃんとの間には気まずい空気が漂ったままで。

冬休みに一緒に遊ぶ約束もしていたはずなのに、

結局一度もそんな機会はやってこなくて。

　

…一方的に避けられてる気がする。

　

昇降口に入った途端、

いくつかの冷たい視線を感じて。

●「大野さんって…櫻井先輩と付き合ってるんだっけ？」

◇「さぁ……？でも一緒に帰るとことか目撃されてるみたいだし」

☆「大人しそうな顔して、やることはエグイわよね。……ずっと前からレミが好きなの知ってたくせに」

クラスの中心的存在のレミちゃんを庇うように、

他の女子たちの私を見る目も変わってきて。

誰が流したのか、聞こえなくてもいい勝手な噂話まで耳に入ってくる。

……一緒に帰るくらい、櫻井先輩は誰にでもしてあげてるもん。

別に私が特別なんかじゃないのに。

櫻井先輩の優しさを、そんな勘違いや噂にしないでよ…。

言い返したい気持ちをグッと堪えて、

教室に向かおうとしていた足を屋上へ向けた。
　

さすがにこの時期は凍え死にそうにもなるけれど、

誰もいない場所は何よりも安心できて。

最近、教室に居ずらくなってからは、

気付くと授業をサボって屋上で過ごすことが多くなっていた。

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