傍迷惑な居候*゜☆ ２ (ページ36)

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止まった時間　◆Sho◆ ページ36

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雅紀「櫻井先輩っ！！」

バンッ…と壊れんじゃねぇかってくらいの勢いで

乱暴に開けられた部室の扉。

着替えていた部員たちが皆、驚いてそちらを振り返る中、

血相を変えた雅紀がズカズカと俺に近づいてくる。

「雅紀ぃ、お前おせーよ」

雅紀「櫻井先輩、どうしよう……」

「どうしようって…。お前また何かやらかしたの？(笑)」

雅紀「違うんですよ、そうじゃなくって…」

「さっきから何なんだよ(笑)何言いたいのか全然わかんね」

苦しそうに肩で息をする雅紀は、上手く言葉を発せないようで。

泣きそうな目で俺を見上げて、一心不乱に何かを訴えようとしてる。

…嫌な予感がしてジワリと手のひらが汗ばんだ。

雅紀「大野さんがっ…。大野さんが…＿＿＿＿＿」

ようやく呼吸の整ってきた雅紀が、

グッと唇を噛みしめて彼女の名前を口にする。

瞬間、

雅紀の声も周りの雑音も何かも聞こえなくなって。

気付くと俺は、無我夢中になって走り出していた。

……それからの記憶は、

まるで時間が止まっていたのかのように

曖昧でぼんやりとしか残ってない。

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