傍迷惑な居候*゜☆ ２ (ページ35)

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スローモーションページ35

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かろうじて保っていた微妙な距離も、

じわじわと壁際に追い詰められて。

逃げ場までもが彼女たちに奪われてく。

…こんな、こんな人たちに負けたくない。

大切な人のことを悪く言われたくなんかない。

「っレミちゃんはそんな…＿＿＿＿」

◇「友達を簡単に売るような子でしょ？(笑)サイテーじゃない」

▼「良い子ぶっちゃって。どーせ櫻井くんにも、そーやって媚売ってんでしょ？」
　

「………っ」

…だけど

そう思えば思うほど、次々とねじ伏せられる言葉たち。

直接手を出すんじゃなくて、刺のある言葉で心理的に追い詰める。

…この人たちは、私がどうしたら傷つくのかよく分かってるんだ。

〇「あんたのそーゆー顔が見たかったのよ。………ねぇ？(笑)」

顔を見合わせてクスクス笑う彼女たちに、もう我慢の限界で。

悔しさを堪えるようにギュッと唇を噛みしめた。

「……はっきり言えばいいじゃないですか」

◇「は？」

「私が櫻井先輩といるのが気に食わない…って、そう言えばいいじゃないですか」

◇「っさっきから生意気なのよ……！！」

感情的になった１人の振りあげた手が、隣に積まれていた段ボール箱にぶつかって…

ガタガタッと大きな音をたてる。

「あっ………」

私の方へ勢いよく崩れ落ちてくるソレが、

スローモーションのように目に映っていた。

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