傍迷惑な居候*゜☆ ２ (ページ24)

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憂鬱ページ24

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帰りのHR終了後、部活や補習など

それぞれの目的のために一斉に散っていくクラスメイトたち。

教室に残る人もまばらになってきた頃、

急に入口のドア付近が騒がしくなって。

思わず目を向けると、

翔「Aちゃーん？」

女の子たちの間からひょっこりと顔を出した櫻井先輩。

視線がぶつかった瞬間、その目尻が優しくキュッて下がる。

翔「美術室いなかったから、きちゃった」

照れ隠しのように、ちょっとだけ舌を出してニッと悪戯っぽく笑う。

　

昨日のことが何となく気まずくて、

今日は美術室には寄らずに先に帰ろうかなぁ…なんて、思っていたら。

それを察したかのように

櫻井先輩はここに現れちゃうから、すごい。

どきどき

ドキドキ。

突然のことにうるさいほどに胸が騒ぐ。

「…っどうしたんですか！？」

翔「今日は部活、休みだったからさ。まだAちゃんいるかなーって(笑)」

慌てて傍まで駆け寄ると、

周りにいた女の子たちは私を見て面白くなさそうに教室へと戻っていく。

背中越しにヒソヒソと聞こえる話し声と、

睨むような視線が痛くて。

　

……また変な噂でもたっちゃうのかなぁ。

そう思うと

嬉しいような反面、憂鬱でもあった。

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