傍迷惑な居候*゜☆ ２ (ページ18)

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宝探しページ18

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そのまま二宮さんに手を引かれて立ち上がる。

和也「…………ご飯」

「へ？」

和也「お腹空いた」

人の家の冷蔵庫を勝手に開けると、

何か作れって言うように私をじっと見つめる。

気まぐれなのも、図々しいところも相変わらずだけれど。

　

…でも不思議と悪い気はしないんだ。

和也「俺、アレがいいなー」

「………アレ？」

和也「ハンバーグ」

「好きなんですか？」

和也「嫌いな人なんていないでしょ(笑)」

ふふっと笑う幸せそうな顔に見惚れそうになるのを

小さく咳払いして誤魔化す。

ハンバーグが食べたいって、

意外と子供みたいなトコあるんだなぁ……なんて。

謎が多い人だからこそ、

こういう何気ない発見が何より嬉しくて。
　

それは地図の無い、宝探しみたいなワクワクする感覚に

ちょっと似てるかもしれない。

和也「Aちゃんのエプロン姿ってのも、なんかそそられるね。コスプレちっくでさ…」

「………やっぱり作るのやめます」

和也「えー！？褒めてるつもりだったんだけどなぁ(笑)」

…だけど本当は、知れば知るほど辛く苦しくなってく自分に気付くのは…＿＿＿＿

もう後戻りできないくらい、深く堕ちてしまった後のこと。

…このときの私はまだ、これが日常になっていくんだって。

漠然とそう思っていたから。

いつか必ずやってくるさよならには、

気付かないフリをしたまま…＿＿＿＿。

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