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空を見上げれば雲ひとつ無い晴天と日が経つに連れて強くなる日差し
街じゅうに初夏の匂いが漂っていた
そんな中、探偵社内では涼しい冷房が効いていた
「Aちゃん、足りないものは?」
『トランプと花札と枕投げ用の枕……あと、海老せん持ってく!』
私が探偵社に入社して数日が経った
仕事から私生活の事まで色々な事が分からない私は、今も敦君や太宰さんに教えてもらう日々を送っていた
そんな私も明日は待ちに待った日なのだ
『敦君は、明日の旅行楽しみ?』
「うん、特にあれが楽しみだね」
『やっぱり海だよね!』
「うん!」
明日は探偵社では毎年の行事である三泊四日の旅行の日なのだ
しかも今年は海へ行くらしい
孤児院育ちの敦君と滅多に外出が許されなかった私は、海なんて夢のような所なのだ
「太宰さんが云うには、海の水って塩が一寸きついけど美味しいらしいね」
『行ったら飲んでみたいね!』
すると、谷崎さんが私達の話を聞いていたのか此方へ向かってきた
「太宰さんが云っている事は、確かに間違っていないけど、海水は美味しくないんじゃないかな…」
『えっ!谷崎さん飲んだ事あるんですか!?』
「うん…」
すると何か苦い思い出があるのか谷崎さんは顔を真っ青にした
「いや…昔にね、泳いでいたら足に綺麗にワカメが絡まって溺れかけたんだよ。だけど、ナオミが助けてくれたんだ。あの時ナオミがいなかったらなんて考えると…」
「何度でもナオミはお兄様を助けますわ!!」
するとナオミちゃんは谷崎君に抱きついた
「ちょっ、ナオミ。あ、待って、頸絞まってる!」
『谷崎兄妹はいつも仲良しですね』
兄妹を超える所もよく見てしまう気がするが、それは気のせいだと思う
私は再び旅行の準備に取りかかった
「Aちゃん、枕は持ってく?あと、茶碗とか箸とかも持っていった方が良いのかな?やっぱり自分が毎日使ってる物は安心出来るし…」
『そうだね!持っていこう。あ、あともしかしたらココアが飲みたくなるかも知れないから、ココアの粉末も持っていく!』
そして私と敦君の準備は、何故か準備を進める度に沢山の持ち物が増え、数日前から始めた筈が、今になっても終わる気配は無かった
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした!
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☆蓮空☆(プロフ) - 蒲生ひそかさん» 良いですよね!ピノキオピーさんの曲全部好きですが、最近は「ぼくらはみんな意味不明」とか、少し前の「ジゼミ・イン・ザ・アンダーグラウンド」などもきいてます! (2017年6月8日 12時) (レス) id: bd7770642b (このIDを非表示/違反報告)
蒲生ひそか(プロフ) - いい歌ですよね。私はすろおもおしょんがすきです (2017年6月8日 2時) (レス) id: c4b8f63338 (このIDを非表示/違反報告)
☆蓮空☆(プロフ) - 蒲生ひそかさん» そうです!ボカロ好きなんです、特にピノキオピーさんとか。昔からピノキオピーさんの曲には感動させられています (2017年6月8日 2時) (レス) id: bd7770642b (このIDを非表示/違反報告)
蒲生ひそか(プロフ) - すっごい面白いですね!あの、間違っていたら申し訳ないのですがもしかして、ボカロとか好きですか?キノピオPさんとか (2017年6月7日 23時) (レス) id: c4b8f63338 (このIDを非表示/違反報告)
蓮空 - えええ本当ですか!?ありがとうございます。実は書いていて結構ベタ過ぎるかな?と心配していました。更新頑張ります!! (2017年4月11日 22時) (レス) id: bd7770642b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:☆蓮空☆ | 作成日時:2017年3月16日 18時