諸伏景光にドッキリ Part.2 ページ2
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「……ん、?」
『どしたの?』
「え?まっ、いや……」
困惑、混乱、一気に顔が青ざめててちょっと面白い。そのまま鏡に映って見えるようにリップをかじる。うん、イチゴが合って美味しい…!!と思ったらリップはいつの間にか後ろに来ていた彼氏の手の上へ
「まっっっって、ねぇ?!ダメ!!めっ!!」
『ちょっ、何すんの』
「これリップだよね?!食べちゃメッだよ!!」
『それ取り上げたって、他にもあるもん』
「はァ?!?!」
次にフェイスパウダーを出して、本来絶対パウダーに使わないプラスチックスプーンを取り出し、粉砂糖を掬って口に入れる。そしてこれも取り上げられる
『……景光、お化粧の邪魔しないで!!』
「いや、化粧品食べちゃうような子に化粧なんてさせません!!健康に悪いです、美味しくないです!!ヒロくんの方が美味しいもの作れます!!」
彼氏の料理上手は誰より知ってる、それより説明したいあまりに敬語&自分のことヒロくん呼びと、赤ちゃんに対して言うような言葉になってるの可愛すぎる。そしてその勢いそのまま目の前にしゃがまれ、説教を食らう
「まず、オレの可愛い叶都はこんなお化粧しなくても可愛いです。なんで化粧品食べてるのかわかんないけど、不味いし本当に健康に悪いです。これを食べて叶都が体調崩したら、ヒロくんはものすごーく悲しいです!!」
もう無理、可愛すぎる、にやけを手で抑えるのも限界。肩震えてきたし色々普段と違いすぎてしんどい。笑うの堪えてプルプルしてたら景光が異常察知して首を傾げてきた。あざといぞ30手前
『……これ、美味しいよ』
「は…?」
放心状態の景光からリップを奪って口に突っ込む。目開いて驚いたけどすぐにチョコって気づいたみたいで、口に入ったリップを食べながら笑いだした
「なにしてんのもう!!はぁ……。本気で驚いた…、心臓に悪いよ」
『あははっ、でも普段見れない景光の“ヒロくん”呼び聞けたから、私大満足。どう?味も見た目も凄くない?』
「確かに、質感本物すぎて全くわからなかったよ。他にもあるの?」
『うん!!フェイスパウダーは粉砂糖、こっちのリキッドファンデは生クリームとチョコソース。ちなみにメイクブラシは綿飴とポ〇キー』
私のお菓子メイクフル装備を見た景光は、“オレも作りたい”と言い出して今度二人で作るのはまた別の話…
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作者名:はしゅら | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=hassyu
作成日時:2024年2月3日 22時