ツンが強すぎる萩原彼女の話【警察学校組】【名探偵コナン】 (ページ9)

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時は高校生時代に遡り、場所は放送室。一人贅沢な椅子(普通のオフィスチェアだが)に座り、クルクルと回るのはご存知桐生Aです。3ヶ月前から萩原と付き合ってる一応キラキラJK。

｢んで、俺はいつからお前らの伝書鳩になったんだ。いい加減ウジウジしてる萩原の言葉お前に伝えに行くのめんどくせぇんだわ｣

『ほとんど萩原から私への一方通行でしょ、安心しな今終わらせてやる』

｢どうやんのかは知らねぇが…再発しないようにしてくれよ｣

『まーまー見てなって。今回は珍しく私から呼び出してやるわ、ヘタレ萩原♡』

ニヒルに笑い、全校中の放送をONにする。マイクの音量をあげて『あーあー、マイクテストー』とか言ってみたり。

後ろで松田が呆れたような顔をしてるのを横目に、そのまま声をワントーンあげて─────

『おいゴラァッ！！！2年B組38番、萩原研二！！』

いきなり彼氏の学年クラス出席番号フルネームを怒鳴り散らかした私を見て、いよいよ松田は頭を抱え始めた。でもそんなのお構い無しにどんどん喋る

『最近男女学年問わず色んな人からお前のポンコツ情報貰ってんだよこのヘタレがーッ！！

いーい？まず1つ目にデートの1回誘うのに3週間計画立ててたとかバカ真面目か。A組の沢峰は飯を何にしたらいいか聞いて、D組の笹原はオススメのデートスポットをリストアップしてもらったそうじゃないの。

それで言わせて、バカなのお前？まず第一に彼氏からデートの誘いがあるだけで私は嬉しいんだけど、何ウジウジ嫌われねーか心配になって色んな方面に聞いてんだドアホ。デート誘ってもらって愚痴吐く女に私が見える？お前はそんな低レベルな女選んでんの？？んなわけないよね？

あとこの前無駄にカッコつけた服装着てきたとき、普段見れないカンジの萩原見れて良かったけど。私、アンタの素が好きだから無駄に着飾んないでくれると嬉しいわ』

と、ほぼマシンガントークのように全校中に萩原のヘタレエピソードをぶちまけた所で松田の方を少し見る。

死ぬほど笑い堪えて肩震わせて蹲ってた。笑いすぎて涙滲んでるんだけど

『さて、ここまで公開処刑したところで今恐らく真っ赤な茹でダコになってるであろう萩原に告ぐ

お前が大好きな彼女サマが会いたがってる、早く放送室に来い！！私と松田の鞄を忘れるなよ！！』

柔らかいチャイム音で電波ジャック(テロ)は幕を下ろした。

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