ツンが強すぎる萩原彼女の話【警察学校組】【名探偵コナン】 (ページ8)

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ポアロからの帰り道、珍しく非番な私は行く宛てもなくあっちへフラフラ、こっちへフラフラ、猫がいたら追っかけて────

と、特に何も考えず何個目かの角を曲がると

『あ』

｢あ、桐生刑事！！お久しぶりです｣

江戸川少年がくっついてる蘭ちゃんがいた。こんなかわいー顔してとんでもなく強いから、本当に人は見かけによらない。

声をあげると向こうも気がついてパタパタ走ってきてくれた。格好は制服で、部活もあるはずなのにまだ日の高いうちにいるということは……今日は大方テストでもあったんだろう。学生はご苦労なこった、と思いながら自分より少し低い位置の頭を撫でる

『久しぶり、蘭ちゃん。最近事件現場に居ないからちょっと心配だったよ』

｢私の心配のされ方独特ですね｣

『やだなぁ、コナンくんとかが事件現場に居なかったら私は誘拐説推す』

だってニコイチじゃん。事件現場に居ないと禁断症状出ちゃうタイプなのかなレベルで居るからもうここまで考えてもおかしくない。

『あ、そういえば来れる？湊の個展』

｢あ、はい。私はコナンくん経由でチケット頂きました、ありがとうございます！！日程も空いてたんで園子と行きますね。あ、あと世良ちゃんはタイミングが合わないみたいで…｣

『今の高校生は大変だな…、私が高校生の時なんて放送部でやらかししかしてなかった』

松田と萩原と共に過ごしたやらかしまくりの学生生活を思い出して目を細めた。松田が化学室の計りをバラバラにして、他校の女子が萩原追っかけて校内に不法侵入してきて……あー、そのあと萩原が私に告白してきて…

｢なんか、松田刑事と桐生刑事と萩原隊員が混ざると大変そうですね…｣

『バッチリ合ってるね、ちなみに私の一番怒られた事は放送部の職権乱用して、萩原のヘタレエピソードを全校中にバラまいて呼び出したこと』

｢何してんですかッ！！でもちょっと気になる！｣

『気になるんなら萩原に聞きな、アイツ顔真っ赤にして話すと思うから。それに多分まだポアロにいるよ』

そう言うと目の色変えたJK、さすが色恋沙汰の真っ只中なだけあるわな…。というか工藤ジュニア(新一)はいつまでかわいー彼女をほっとくんだろう？

｢ホントですか？なら聞いてきます！！それじゃあ失礼します、また個展で！！｣

どんだけ私と萩原の恋沙汰が気になるのか、元気なJKは駆け出していった。

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