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『バカ萩原ッ！！！やっぱりお前大っ嫌い！！！』
｢いでででででギブギブ！！！あと俺の心もギブかも！！｣
｢いいぞー、もっと絞めあげろー｣
萩原が爆発に巻き込まれ2日、目が覚めて約30分後の現在彼は幼なじみ2人による愛のムチ(と名の拷問)を受けていた。
｢おい、これはどんな状況だよ…｣
｢萩原が起きたって言うから見舞いに来たんだが……｣
｢もしかしてお取り込み中？｣
病室のドアを開けた同期達が顔を出してきた。声や体格で分かったが、パッと見たくらいじゃ少ない付き合いの人などは見抜けないであろう位に、降谷と諸伏は帽子とフードを深く被って顔を隠している、やはり公安抜かりがない。
｢絶賛お取り込み中だよ、これであの時防護服着てなかったらこの世に居ねぇからな。このバーカ｣
｢陣平ちゃんまで酷ッ｣
｢いやド正論だろ。とりあえずコーヒー持ってきたから好きな時飲めよ｣
｢オレもお見舞いのお菓子買ってきたよ、コーヒーの隣に置いておくね｣
降谷と諸伏の土産を棚の上に置き、伊達は｢俺も飲み物買ってくるわ｣と言ってドアへ手をかけるとその後に降谷と諸伏も続き、その後に松田も｢俺もタバコ｣と部屋を出た。必然的に病室内には萩原と桐生が残された。
｢あー…、その｣
『……』
｢A……チャン？｣
『……て、よ……った』
俯いてポツリ、と零した言葉は微かに萩原に届くものの内容は読み取れなかった。首を傾げた萩原に桐生は抱きついて、今度は大きな声で
『生きてて良かったって言ってんの！！！フロアが爆発した時、私どんな気分でいたか…ッ、アンタはそんなに私を1人にしたいの？！』
突然に泣き叫んで、肩を揺さぶってくる桐生に萩原は動揺していた。20年ほど付き合いのある幼なじみ兼恋人は、比較的クールでこんなに取り乱すなんてそうそう無かったから。それでも彼の心には喜びがあった
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作者名：はしゅら | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=hassyu
作成日時：2023年12月30日 21時
