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そして引っかかりが消えないまま迎えてしまった、個展初日……予告状の当日。時間としてただいま19時。
入口には機動隊が5人、ブース入口に1組ずつ、そして本命と思われる太陽神だけの特設ブースは四隅に1人ずつ。もちろん全員本人と確認済みで、子供を除いた男性に関しては頬を抓られていた。
ちなみに私と萩原は私服で、控え室という名目の関係者それぞれに割り振られた部屋でお茶を飲んでいる。暖かいお茶を1口飲んで、息をつくとドアが開け放たれた。廊下から部屋に飛んできた人は
｢あっ、いたいた桐生刑事ー！！｣
『園子ちゃんに蘭ちゃん？どうしたのそんな急いで』
｢ふふふ…私やりたいことあるの、桐生刑事ちょっと手伝って！！｣
｢萩原隊員は向こうの部屋で担当の人が待ってますから！！｣
私は園子ちゃんに腕を引かれ、萩原は蘭ちゃんに背中を押され、それぞれ部屋を出て逆方向へ向かう。
｢待って何これどうしたの？！｣
『私も知らない、わかんない！！園子ちゃん何すんのッ？！』
｢ヒ・ミ・ツですっ♡｣
不敵に笑った園子ちゃんは何だかものすごく怖かった…
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
遡ること30分前
ソファに身を沈める園子と蘭が居た
｢ねぇ蘭、私思うのよ｣
｢え？どうしたの園子｣
｢桐生刑事ってものすごく美人よね｣
｢そうね、いつも薄い感じのメイクなのに元もいいから綺麗｣
｢萩原隊員もすっごくイケメンよね｣
｢そりゃあ警視庁でモテモテな人上位に入るくらいにね｣
一体何を真剣な顔で言っているのか、そのまま話は雲行きが怪しくなってくる
｢そんな2人を最大限に着飾って、並ばせてみたくない？｣
｢……それは、気になるわね｣
｢だから私、今日専属のスタイリスト呼んだの！！｣
後ろのカーテンが思いっきり開かれて、パーティードレスが沢山並ぶ空間が現れる。その前にズラリと並ぶ男女のスタイリスト、軽く10人はいるだろう
｢行くわよ、2人を呼びに！！｣
これが後に2人をもみくちゃにする《JK大作戦》である…
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作者名：はしゅら | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=hassyu
作成日時：2023年12月30日 21時
