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まぁ鈴木財閥の力はすごいもので、だだっ広い部屋にてそのままお昼ご飯までご馳走になってしまった。
とはいえ、考えても一向にまとまらない。しょうがないから園子ちゃんに許可取ってベランダでニコチン摂取する事にした。おい誰だヤニカスって言ったやつぶっ飛ばす。
｢あれ、珍しいね吸ってんの｣
『頭使って疲れた、もっと分かりやすくして欲しいわキッド。なーにが怪盗紳士だ、ただの偏屈野郎じゃないの』
｢いつもに増して厳しい事で…｣
『萩原はなんか思いつかない？』
｢俺は神話とかからっきしだからなぁ、降谷ちゃんとかどうよ｣
｢こういう時にだけ僕を使うな！！便利屋じゃないんだぞ？！｣
『わぁっ、降谷？！？！』
｢息潜めて近づいてくんなよッ！！諸伏ちゃんもね？！｣
潜入捜査しすぎたのか、常に息を潜めてる気がする諸伏と降谷に驚かされた。本当に心臓に悪い、頼むから辞めてくれ！！！
｢さっきから調べてはいるけどアマテラスに関する話と言えば天岩戸とか、その親である神々の話くらいしか出てこないんだよ｣
｢それに当の本人がその太陽神以外に心当たりがないなら、盗まれるのはソレで間違いないんじゃないか？言い回しについては、怪盗だから気まぐれに意地悪な言い方をしたって考え方もできるぞ｣
『そこの引っかかりはそれで解決できるとして、なんでキッドが湊の絵を狙うのかがわかんない』
｢まぁ確かにキッドは今まで宝石とかをメインに盗んでたからね｣
｢ゴッホの向日葵も結局絵を守るためだったよな｣
そういえばこの前の向日葵展もキッドが絡んでたけど、身内に裏切りがいた事にいち早く気がついて守るための予告状だったんだ。じゃあ今回も絵が他の人に狙われてる？
『もし仮に狙われてるとして、狙う人は誰なんだろう』
｢Aは思い当たる人いない？｣
『うん、何せ狙うなら国内よりも国外の可能性が高い。湊の師匠と言える人達は殆ど海外だから』
｢スケールが違うね…｣
｢そりゃ期待の覆面新人だからな｣
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作者名：はしゅら | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=hassyu
作成日時：2023年12月30日 21時
