ツンが強すぎる萩原彼女の話【警察学校組】【名探偵コナン】 (ページ28)

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唐突に現れた鈴木次郎吉相談役に、みんなの視線が向く。

後ろのスクリーンに《怪盗キッドを捕まえる！！！》とデカデカと映し出される。そして壇上に呼ばれる湊、それに逆らう子でもないのでそのまま上がっていき、スポットライトの範囲が広がった。

いやそもそもなんで応接間にスポットライトとステージあるんだよ(今更感)

｢今回キッドはなんと、我らが水落カナデ君に向けて予告状を出した。水落君の大事な作品をキャツに盗ませるワケにはいかんし、それにキャツを捕まえる絶好のチャンスじゃ！！このチャンスを逃さずキャツの逮捕に尽力せよ！！！｣

『熱入ってるね…』

｢ねー、鈴木相談役も毎回よく飽きないよ｣

正直言うとキッドが絡んでるとはいえ、鈴木のジイさんは湊の個展のために元からいろんな面で支援をしてくれた。だから姉としてもとてもありがたい

しみじみと壇上の湊を見ていると後ろから小声で話しかけられた。……降谷か

｢キッドが関係者公開の日、夜9時に来るというのは本当か？｣

『暗号から読み取る限り、間違いない』

｢桐生、湊が心配なのはわかるけど調べるのも程々にね？今度は倒れる前に強制休暇になったから良かったけど…｣

『誰よりも休憩が必要なアンタらに言われたくないッ(真顔)』

コソコソ話しているとスクリーンの画像が切り替わった。

そこには湊の作品である太陽神のセキリュティが、ご丁寧に3D解説で流れてきた。

本来なら他の作品と同じく飾る予定だったが特設ブースにして壁と一体型になり、何か館内に1つでも異常があれば自動的に防水防火防弾の超高価であろうオリジナルケースに落とし込まれて、金庫までレールでひとっ飛びらしい。

いや一体いくらかけたんだこれ、しかも昨日の今日だから出来てないってそりゃ当たり前だよ。というか予告日までに間に合うのこれ？？？

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