ツンが強すぎる萩原彼女の話【警察学校組】【名探偵コナン】 (ページ19)

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｢あの、修正液とかで消されてないんですか？もしそうだったら上からなぞれば…｣

高木が不思議そうに紙の裏を見ながら声に出す。でも残念ながら感熱紙は修正液でなくとも綺麗に消せてしまう、例えば…

『アルコール系のものだったら跡形もなく消えるよ』

｢アルコールで？｣

｢そうだな、桐生の言う通り感熱紙はアルコールで綺麗に消せる。熱を加えるともう一度黒くなるけどな｣

感熱紙の仕組みについて松田が解説してる横で、私は容疑者3人に語り掛ける

『みなさんお揃いの指輪をされてますね。思い出か何かですか？』

｢あぁ、これは学生時代にバンドを組んでいた名残で…｣

｢根津のN、東のA、塩原のS、古野のKを指輪に浮き彫りにしたんです。なかなか学生のデザインにしては洒落てるでしょう？｣

『なるほど、とても素敵ですね。ところで東さんが倒れた時は誰か目撃されてますか？』

そう言うとみな気まづそうに目を逸らした。そして古野と言った人が口を開く

｢実は……誰も見てないんです。根津は裏に酒を取りに行って、塩原は昔のアルバムを探しに2階へ行ってて、俺はトイレに行ってたんで…｣

『それぞれ東さんとは2人きりになりましたか？』

｢はい、なってます。東は最初に店に来たんでその時に根津と。塩原と根津がそれぞれ2階と裏に行った時に俺が。塩原は俺がトイレに行ったあとに最初に戻ってきたらしくて…｣

その時に塩原が遺体を見つけて叫んだというわけか。全員それぞれに毒を盛るチャンスはある。そしてグラスから毒が検出されてるから入れやすいのは酒を作った根津。

でも中々に度数の高い酒、そしてある程度飲み進められていた事から即効性のある青酸カリが予め仕込まれてたとは考えにくい

そして気になるのは真っ白なレシート…。

『でも、真っ白なレシートはありえない…』

…ならば、都合の悪いものが書かれていた？

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