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｢被害者は持ち物の免許証から、
容疑者は店主の
昼間にしては薄暗い店内、開店前のバーにて事件は起こった。シートの上に広げられた被害者の持ち物。被害者の倒れたカウンターにはライターとタバコがある、そして銀色のアルファベットが刻まれた指輪も。喫煙者だったのか
関係性は、4人とも友人。根津さんの提案でたまには昼間から飲んでみないかということで自分の店を特別に貸切状態にしたそう。そして例の如くいるのが…
｢ねぇねぇ松田刑事！！この紙なんだろうね？｣
｢またこのガキはちょこまかと…ッ！！｣
年齢詐称死神ボーイこと江戸川コナン。パトカーが見えたからきたってさ、異常だろ(真顔)
とはいえこの子はなかなかいいところに目をつけるので侮れないところ。早速江戸川少年が見つけた紙をもらって裏表引っくり返す。細長くて独特な触り心地、これは…
『感熱紙、レシートとかに使われる紙ね。でも真っ白』
｢使う前のがちぎれたとかですか？｣
｢いや、切り口は真っ直ぐだし普通にレシートとして出されてもおかしくない長さだ｣
｢感熱紙が無くなって補充する時に出したとしたら？｣
『その前のデータが大体途中で印刷されてるから、それをもう1回印字する。だから真っ白なレシートが出ることはほとんどない…』
｢わざわざ巻いてある状態からこれだけ取るのもおかしな話だからな｣
『とりあえずここの会計を見せてもらおう』
床にしゃがんでいた足を伸ばして立ち上がると、店主の根津が声をかけてきた。
｢あの……ここは伝票は手書きで、レシートも感熱紙は使ってないんです｣
『じゃあこれは別の店ってこと？』
｢はい、恐らく東の財布に入ってたものかと｣
『じゃあ真っ白なこの1枚だけ出てたのか…』
｢白くする意味が分からねぇな｣
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作者名：はしゅら | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=hassyu
作成日時：2023年12月30日 21時
