ツンが強すぎる萩原彼女の話【警察学校組】【名探偵コナン】 (ページ14)

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鳴っているのは私のスマホ。ローテーブルに置いてあったそれを掴んで表記を確認すると“MINATO”。いつも滅多な事じゃ電話なんてかけてこないから緊急性を感じて即座に通話ボタンを押す

＞姉さんッ、どうしよ、あのっ…個展が、！！

『落ち着いて湊、一旦深呼吸しよう？』

繋がるや否や即座に言葉を走らせる湊。いつもはおっとりした子なのにここまで慌てているとは相当な事なんだろう、そう考えながら電話の先の湊と呼吸を合わせる

3回ほど呼吸音が聞こえた時、後ろから小声で｢スピーカーにしていい？｣と問われる。湊も萩原の事を兄のように慕うので大丈夫だと思いスピーカーにする。

｢湊、大丈夫？｣

＞けんじ、にいさん…？

｢うん、湊とAが大好きな研二兄さんだよ〜。大丈夫？｣

『私はお前のこと嫌い』

｢ムード壊さないでくれるかなッ？！？！｣

いつものやり取りをこなして少し向こうの緊張が解けたのか、一つ息を吐く音が聞こえて湊は話し始めた

＞実は、窓開けてたらなんか飛んできて。壁に刺さったからなんだろうと思って近づいたの

いやなにか飛んできた時点で普通なら驚いて怖がるけどな、と思ったがそこは少し抜けてるうちの弟。もはや慣れたのでスルーしてその続きを待つ

＞“来週行われる貴方様の個展にて

貴方様の麗しきアマテラスを拝借させて頂くため参ります

サラマーは去り

ヤマトタケルを殺した者はもうすぐやって来る

光が創造される時、参上したり

──────────怪盗キッド”

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