sound 05 僕と謎の仲間の音 3 ページ7
・
・
・
茶髪の少女から明るい声で言うマリーの方を見て、
僕は一瞬硬直した。
「――あっ、いきなりでごめんね？」
この容姿とかも、見た事がある。
「私、如月桃、16歳です！
モモって呼んでね！Aちゃん！」
この声も、名前も、
まるでオーディションのように年齢まで言う所も。
……と思っていると、
やはり僕の記憶は当たっていたようだ。
貴「――もしかして、あの有名アイドルのモモちゃん！？」
モモ「あ、バレた？」
貴「え、嘘っ！？え、マジでぇっ！？」←
サインを求めメモ帳を差し出すと、
「そんな驚かなくても」と微笑を浮かべて書いてくれた。
いや、興味が無くとも普通驚くと思う。←
貴「あ、ありがとうございますっ！！！」
モモ「ハハッ、全然大丈夫だよっ」
テレビ越しでも可愛いと感じていたのが、
目の前に居たら更に可愛く見える。
……流石人気アイドルだぜ。←
マリー「ええっ！？
モモちゃんってそんなに有名だったの！？」←
貴「ブフッｗ」←
モモ「ええっ！？今気付いたの！？」←
予想外のマリーの発言に、
思わず耐え切れず吹き出してしまった。
マリー「全然知らなかった……」←
貴・モモ「」←
この子の記憶力は相当危ういのだろう。
だとしたら勉強も点数が……って僕が言えないか。←
――しかし、これで友達も5人目に達した。
だがこの2人は女子中の女子と言っても良い程で、
いかにもそのうち『恋バナ』とかハマりそうな雰囲気だ。
だからいざ巻き込まれた時用に、
言い訳を用意しなければならない。←
あ、「僕、恋愛系向いてないんで」とでも言うか。←
モモ「……あ、ねぇねぇ。次の授業何だっけ」
マリー「ええと確か……何だっけ」←
貴「忘れたんかい」←
僕も大分馴染めてきたようで、
マリーの発言にツッコミをいれてしまった。
何か自分でも恥ずかしくて笑えてくる。←
貴「まぁ、見れば分かるんじゃないかな」
そう言いながらスカートのポケットを探り、
学生証を取り出して時間割を見てみる。
そして私を挟み込むようにして、2人が手元を覗き込んだ。
2時限目の項目には、
きっちり「理科」と書かれている。
モモ「ねぇ、思ったんだけどさ、2人とも……」
貴・マリー「ん？」
いつのまにか教室には僕ら以外誰も居なく、
慌てて僕らは理科室へと急いだ。
まぁ勿論遅刻してしまい、怒られてしまったのだが。←
・
・
・
sound 06 理科の授業中の話→←sound 04 僕と謎の仲間の音 2
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 10人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
貴遥＠カゲプロ、しゃちょー厨(プロフ) - 黒神龍さん» や、焼き土下座！？（笑 とにかくありがとうございます！！更新難しくなりますが…頑張ります！！ (2015年9月9日 16時) (
レス) id: 5dc01a6eeb (このIDを非表示/違反報告)
黒神龍(プロフ) - 面白いです！！焼き土下座待機して待ってますねー！ (2015年9月9日 0時) (レス) id: 72f7c484df (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：貴遥＠カゲプロ、しゃちょー厨 | 作成日時：2015年5月22日 15時
