sound 01 僕と言う名の転校生の音 1 ページ3
・
・
・
――眠い。今はそれしか言いようがない。
しかし今寝れば完璧目の前に居る『人達』は、
僕は不良扱いにして最悪な事態へ晒すだろう。
と言うかそもそもの話、
何で僕がこの場でこんな風な状況で立っているのか。
説明すると色々と長い事になる。
……うん。それだけは分かっている。
「――それで、教室は分かるかな？」
貴「分かりますっ！」
「そっか。なら安心だね。
あ、担任の名前も知って――」
貴「あ。いやホント、大丈夫なんで」←
理事長室、と書かれたプレートの部屋の前で、
僕は気だるそうに返事を返した。
しつこく聞かれたものなので、無愛想になってしまった。
そして目の前に居るこの人こそ先生である。
赤いヘアピンがトレードマークの『楯山彩花』先生。
先程教えてもらった所、
社会を教えているらしく、性格も物凄いサバサバしている。
怒ると恐いらしいが……一度怒らせてみたい。←
アヤカ「……分かった、
それじゃあ……新しいクラス、頑張ってね！」
貴「ありがとうございまーっす！」←
……あ、先程の無愛想なのは気にしてないみたい。
ニコッと精一杯微笑みながらそう言うと、
僕は廊下をクルリと振り返って歩き出した。
貴「……はぁ……」
……当々此処まで来てしまったのだ。
と、真上辺りにあるクラスのプレートを確認しつつ、
ふと溜め息を漏らす。
――『陽炎学園』。
一見名前からして「何か暑そうな学園」、
に聞こえるだろう。←
いや別に生徒が暑苦しい訳ではない。
しかも此処の校舎は今来ても思うが、広いと思うし良い。
――其処に僕は、転校してきたのだった。
貴「……これからどうなんのさ……」
正直不安しか積もらない。
何かよく転校して早々『いじめ』とかあるから、
やはり学校……主に女子と言うのは恐い。
「――マジで！？此処に転校生来るの！？」
「――女子なんだってよ！」
……徐々に僕の言われたクラスが近付く。
それに合わせるように、
男女数人の『転校生』と言う言葉も耳に入る。
そしてそれを止めるように、
担任が「静かに〜」と制止の声を発した。
「……今から転校生が入って来たら、
ちょっと挨拶とかしてもらうから」
ドア越しにそんな声と後のざわめきが聞こえた。
……あぁこれはあれだ。
挨拶終わって「じゃあ其処の席で」とか言われて、
隣の席の男子に惚れる青春系だ。←
・
・
・
sound 02 僕と言う名の転校生の音 2→←sound 000 設定の話
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 10人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
貴遥＠カゲプロ、しゃちょー厨(プロフ) - 黒神龍さん» や、焼き土下座！？（笑 とにかくありがとうございます！！更新難しくなりますが…頑張ります！！ (2015年9月9日 16時) (
レス) id: 5dc01a6eeb (このIDを非表示/違反報告)
黒神龍(プロフ) - 面白いです！！焼き土下座待機して待ってますねー！ (2015年9月9日 0時) (レス) id: 72f7c484df (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：貴遥＠カゲプロ、しゃちょー厨 | 作成日時：2015年5月22日 15時
