sound 13 屋上での昼休みの音 3 ページ15
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キド「ん、大丈夫かA。どうした？」
ふと我に返ると、
キョトンとして僕の顔を覗き込むキドの姿が映った。
周りを見回すと、他の皆も心配そうな顔付きをしている。
……僕を、心配して？
貴「……ああっ！いや！何でも無いよ！
さ、さぁ皆、弁当の続き食べよっか！」
カノ「うんっ。そだねっ♪」
そう僕とカノが声を掛けると、
再び屋上は皆の声で賑やかになり始めた。
……危ない。ギリギリセーフだったかな。
いや、駄目だ。
何としてもこの事を隠さないと、
今目の前に居る皆が『友達じゃなくなる』。
――そんなのは絶対嫌なんだ。頼むからやめてくれ。
と先程から思い出していた記憶を、
とにかく心の奥へと押し込む。
僕が此処に来た理由はこの事なのだから。
また、同じ過ちを繰り返したくはないのだ。
貴「……て言うか、ヒビヤは？」
遥「確かに！1人足りないと思ったんだよね〜」
シン「あぁ。何か忙しいらしいから、
『先行っててくれ』だってよ」
……全くヒビヤめ。←
転校して初日、
友達全員と昼食を楽しめるとウキウキしていたのに。
貴・貴音「「……何が忙しいんだよ」」←
どうやら此処に僕と同じ事を考えていた人が1人。
あぁ素晴らしき共感者よ。←
全−貴・貴音「「おおっ」」←
声が被っただけで全員に驚かれるのか、
凄いな此処の学園は。←
……いやそれはないか。←
などとヒビヤやら学園やらの下らない事を考えていると、
突如優しい声が僕の耳に響いた。
マリー「さっき、ヒビヤみたいな男の子見たよ？」
貴「ホントに？何してた？」
マリー「えっと……わ、忘れちゃった。
あ、でも1人で何か見て、すっごい笑ってたよ」←
何かを見て笑ってた？しかも1人で？
……とんでもない変態か。←
これからはチビの他に、
変態と言うあだ名でも付けてやろうか。←
「――ごめん〜、ちょっと遅れたよね〜？」
今度は屋上のドアの方から同学年とは思えぬ、
これぞ少年と言う声が聞こえた。
……ヒビヤだ。
遅れたので走ってきた為か、弁当を握ったまま、
額に汗を浮かべて僕らの前に立ち尽くしている。
ヒビヤ「ごめんごめん。ちょっと色々あってさ」
モモ「まぁまぁ、とにかく食べなよっ！♪」
モモがそう促すと、ヒビヤも1つ頷き、
シンタローの隣に腰掛けて昼食を広げ始めた。
――皆と過ごしてたら、僕は絶対厭きないだろうな。
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貴遥＠カゲプロ、しゃちょー厨(プロフ) - 黒神龍さん» や、焼き土下座！？（笑 とにかくありがとうございます！！更新難しくなりますが…頑張ります！！ (2015年9月9日 16時) (
レス) id: 5dc01a6eeb (このIDを非表示/違反報告)
黒神龍(プロフ) - 面白いです！！焼き土下座待機して待ってますねー！ (2015年9月9日 0時) (レス) id: 72f7c484df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：貴遥＠カゲプロ、しゃちょー厨 | 作成日時：2015年5月22日 15時
