愛されたい女の子の話 (ページ20)

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19話ページ20

A視点

ー春

今日は6年生が卒業式。その中に丈くんも居る。
5年生の人は列席出来るから大吾と和也は出席している。
卒業式終わったら皆と会う約束をしている。
丈くんとはほんとに会う約束をしないともう会えない。
寂しいな...
私は洋服を着替えて、家を出る支度をした。
この前買ったボールペンと手紙を封筒に入れてバックへ入れた。

ｶﾞﾁｬ

『暖かい...』

少し早いけどいつもの公園へ行った。
ついたら小さい子達が沢山いた。お母さんと一緒に遊んでる子達が沢山いて、羨ましいと思ってしまった。

丈「お待たせ」

西「来るの早かったんやなー」

和「私服のAも可愛ええな！」

『ありがとう！丈くん、卒業おめでとう』

丈「ありがとう、会える時は会おうな」

『絶対だよ！約束ね、？』

丈「うん、約束」

『あっあとこれ、あげる』

私はバックからさっきの封筒を渡した。

丈「何これ？」

『手紙とボールペン。中学になったら使うかなーって思って』

丈「っっほんまにありがとう！！めっちゃ嬉しい」

西「いいなー」

和「今回は丈くんが主役だから俺らは我慢な？」

丈「2人とも絶対A泣かせんなよ？」

西「泣かせないし、ずっと傍に居るから」

和「Aの事全力で守る！！」

4人で沢山話して気づけば空が暗くなっていた。
来年度はまた3人だけどそれでも頑張れそうな気がする。

ー１ヶ月後

やば、遅刻しそ。
進級、3日目で遅刻はキツい。
私はギリギリで門を通った。

『あっぶなー』

私は下駄箱に行って、上履きに履き替えた。
あれ、あの子1年生かな？ここは1年の昇降口じゃない。
もしかして迷子！？

『どうしたの？』

？「えと、友達とはぐれちゃって、、」

『友達も迷子なのかな...とりあえず1年生の教室行こっか』

？「長尾ー？どこにおるん？あっいたー！」

長「みっちー！！良かったぁ」

『お友達？』

長「そう！」

道「ﾁﾗｯ 4年生...」

みっちー(？)という男の子が私の名札を見てきた。

道「長尾がすみませんでした！」

『全然いいの！無事で良かった。教室まで連れてくよ？』

道「良いんですか？ありがとうございます」

凄い、1年生なのに敬語が使える...

長「お姉ちゃんありがとう！」

可愛い...
名札を見る限りこの可愛い子は長尾謙杜君。
しっかりしてる子は道枝駿佑君。
すっごいいい子だな。
この時私はこの子達と深く関わることになるとは予想もしていなかった。