愛されたい女の子の話 (ページ15)

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14話ページ15

A視点

『んん、、』

あれ、ここどこだろ。

先生「あ！起きたのね」

この顔、保健室の先生か。

『えっと、なんで私ここに居るんですか？』

先生「男の子3人が桔梗さんを運んできてくれたの。急に倒れ込んじゃって｣

わ、、凄い迷惑かけちゃってる。後で謝らないと。

先生「お熱あったのよ。家に電話したんだけど誰も出なくてもしかしてお仕事中？」

『お母さんは夜勤でお昼は寝てるんです。お父さんは仕事行ってて』

先生「そうだったのね。今日は1人で帰らない方がいいからさっき運んできてくれた男の子3人と一緒に帰ってくれる？もうすぐ6時間目終わるし」

『分かりました、』

気まずいな。急に倒れたりしたからびっくりしたよね、、どうゆう顔して会えばいいかな。

先生「荷物、担任が持ってきてくれたから明日でいいからお礼言ってね」

『はい』

数十分したらドアが開いた音がした。

ｶﾞﾗﾗﾗ

先生「ベットに居るわよ」

ｼｬｰ
カーテンが勢いよく開いた。

西「A！」

『ぁ...』

和「良かったぁ〜めっちゃ心配してたんやからな！！」

丈「無理すんなって言ったやろ！」

『...ごめん』

西「我慢せーへんで？」

大吾が私の手をとって握ってくれた。
なんでこんなにも優しくしてくれるんだろう。
みんなを心配させちゃって、、私、最低だ。

『次はちゃんと気をつけるから、、だからその...』

だんだん握っている大吾の手の力が強くなってきた。

西「自分を責めんな。辛いなら俺らに全力で頼れ」

大吾の目は私を真っ直ぐに見つめてきて、けど今にも泣きそうな目だった。

『ごめん、、』

丈「大吾の言ってる通りや。迷惑かけろ」

和「Aの事だから迷惑かけたらあかん、って思ってたやろ？我慢するのもええ事やけど、し過ぎも駄目やで？」

迷惑かけたら、本当のこと言ったらめんどくさい人間だって思われちゃうんじゃないかって怖かった。
でも皆になら頼っても良いのかな...
私のこと......

『...私の事愛してくれる？』

全員「...」

少しの沈黙が出来た。
やっぱり、重い人間だったかな。こんなこと言ったらめんどくさいよね。

西「...当たり前やろ？」

和「愛すに決まってるやん！」

丈「前からずっと愛あげてるけど？」

やっぱり、この人たち優しすぎるよ。

『っ...ありがとう！！』

泣きそうなのを堪えながら今できる全力の笑顔をみんなに見せた。
私、みんなと出会えてほんとに良かった。